未上場の新興ブランドの多くが現在、出口戦略を再考中だ。その手段のひとつとして、大手への事業譲渡が増えている。小売業界では2023年、業績不振の企業が低価格で売却される取引が相次ぎ、M&Aは依然として盛んである。とはいえユニリーバ(Unilever)など、戦略上必要な企業をM&A対象とするストラテジック・バイヤーが、単にD2Cブランドだという理由だけで新興ブランドの買収に10億ドル(約1500億円)出すような時代は終わった