誕生日ディナーに家族で向かう途中、もらい事故で両親を亡くした主人公の平沢実斗(みと)。自分は指に後遺症が残りバンドデビューの夢も潰えた。思い出の詰まった家も、新しい所有者となった作家の浅賀から〈加害者が集うシェアハウス〉になると告げられてしまう。だが、実斗は、ひょんなことからその家で加害者たちと一緒に暮らすことに…。被害者と加害者はふれ合うことで何かを変えることができるのか。夕海さんの『ノラの家』