2013年秋、神奈川県相模原市立中の男子生徒(13歳)が自宅で自殺を図り、市内の病院に搬送されたが、その10日後に亡くなった。第一発見者は、当時10歳だった妹のヨウコ(仮名)。今年7月、彼女は20歳の誕生日を迎えたことで、筆者の取材に応じた。「いじめ防止対策推進法」の成立から10年の節目でもある。ヨウコは「あのころよりも、兄のことを思い出すことが増えた」と語る。(ライター・渋井哲也)●『朝ドラ』の録画を見ていた