日本の農業はこれからどうなるのか。元農水官僚で、東京大学大学院教授の鈴木宣弘氏は「貿易自由化で利益を得る勢力が、農協を攻撃し、農家の利益を奪ってきた。この結果、農家は高齢化と低年収に喘いでおり、2030年ごろには農村が崩壊する恐れがある」という――。(第2回)※本稿は、鈴木宣弘『農業消滅』(平凡社新書)の一部を再編集したものです。写真=AFP/時事通信フォト開会中の世界貿易機関(WTO)閣僚会議の会場周辺で