北朝鮮当局は最近、今まで以上に思想教育に注力するようになっている。その主な対象は若者だ。国から食糧や生活必需品の配給を受けた経験があまりなく、商売などで自分の力で生きてきた若者は、国や指導者に対する忠誠心が薄く、国や社会より個人を優先する傾向が強い。当局は、そんな思想動向が国の根幹を揺るがしかねないと考え、思想教育を強化している。だが、表面的にはおとなしく従うふりをして、裏ではやりたい放題の若者に