日光東照宮の徳川家康、豊国神社の豊臣秀吉、南州神社の西郷隆盛、東郷神社の東郷平八郎など、歴史上の人物を、その死後に祀り上げた神社や寺院は多い。では、いったいどんな経緯で人は「神」になるのか。『神になった日本人』(小松和彦著、中央公論新社刊)では、11人の「神になった日本人」を取り上げ、どのような経緯で彼らを神として祀る神社や寺院が建立されることになったのか、民俗学者の著者が探っていく。■自ら「神」と