1992年、澤登正朗は大学を卒業するとできたばかりの清水エスパルスに入団し、2005年にユニフォームを脱ぐまで清水一筋でプレーを続けた。Jリーグは発足当時こそ移籍に対してマイナスの反応もあったが、時代が変わってそんな感情が薄れた後も澤登は別のクラブのユニフォームに袖を通すことはなかった。そんな「一本気」の澤登だが、実は清水に入らない可能性もあった。薄々周囲の期待を理解してはいたものの、まだ決断を下しかねて