宇宙に漂うこの靄は、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた超新星残骸「カシオペヤ座A(CasA)」の姿です。カシオペヤ座Aは地球から約1万1000光年離れており、我々の天の川銀河の中で発生した非常に若い超新星残骸であり、全天の中でも最も強い電波源の天体としても知られています。掃天観測用高性能カメラ「ACS」を用いて、可視光と2種の赤外線フィルターによって撮影されたこの画像は、爆発により飛散した残骸の複雑な構造を捉えています