現代において、企業の人事部が人材育成におけるもっとも大きな問題と捉えているのは、社員の自立度を高めること、自律性を高めることだろう。社員や家族を含めて、その人生を丸抱えできた右肩上がりの時代においては、社員に自立を促す必要はなかったし、自分の意思で自律的に行動してもらう必要もなかった。むしろ、社員には会社へ存分に依存してもらい、脇目も振らず、余計なことは考えず会社の仕組みや指示に忠実に従ってもらう