ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんの対談。前編に続いて、石原慎太郎の著書『天才』について語り合います。ねじくれた父殺し藤田この本は角栄のいわゆる「金権政治」を肯定しているんですよね。日本を開発するためにやむを得なかったじゃないかと。偉大なる「原父殺し」の顛末を見るような話です。欲望のまま、狂気に駆られて新しい領域を開拓するのが「原父」。次世代は、その恩恵を受けながらも、