関東一、打って走って5年ぶりの夏甲子園球場全体がサウナのような蒸し暑さの中で行われた決勝戦は、第1シードの関東一とノーシードから勝ち上がってきた日大豊山の対戦になった。試合のカギを握るのは2日前の準決勝で、170球を投げた日大豊山の大黒柱・吉村 貢司郎が、関東一の強力打線をいかに抑えることができるかだ。しかし、初回から関東一の猛攻が始まる。1回裏関東一の攻撃。日大豊山の吉村は、最速143キロを記録してお