最近、イタリア人でヨーロッパ最年長寿であるエマ・モラノさん(115歳)と、スコットランド人で最年長寿であるジェシー・ガランさん(109歳)の2人が、長寿の秘訣は「男性と距離をおくことだ」と共通の発言をして話題を呼んでいる。

    男性はどちらかというと不快のもと

実際にフランスのある調査では、それまで長いこと独身だった高齢者は、カップル、未亡人である高齢者より、高年齢に達した際の死亡率が下がるという結果が出ている。

日本だと「独居老人は寂しい」というイメージがあるが、この2人の発言と調査によると、「長いこと1人で生きてきた人ほど、老後もしっかり生き長生きする」ということのようだ。

なお、ニューヨーク・タイムズ の取材によると、エマさんは1938年に一度した結婚の終焉を迎えてからというもの、独身を通して生きてきたという。その理由は 「私は誰にも支配されたくないから」と答えている。

一方、ジェシーさんは生涯一度も結婚をしていない。彼女は現在過ごす老人ホームで受けたデイリーメールの取材では「私の長寿の秘訣は男性と距離をおいて生きることです。彼らはどちらかというと不快のもとなのですよ」とズバリ言ってのけた。

    簡単に続けられる食事の習慣も長寿の秘訣

もちろん、他にも長寿の秘訣には、「遺伝」や「食事」が関わっていることも調査で分かっている。例えば、ジェシーさんの妹は102歳を目前に亡くなっていることからも、長寿には遺伝子の素質も関係あることが分かるだろう。

食事に関しては、長寿の100人が100通りの秘訣を答えるほど、人によって異なるものでもある。例えばエマさんの場合「1日生卵を3個食べる」、ジェシーさんの場合「毎朝、オートミールを欠かさず食べる」という秘訣があるそうだ。

実際、筆者の祖母が80代になったとき栄養失調で入院した経験があるのだが、年齢を重ねると食事を作ることや食べることがおっくうになって、栄養失調に陥る高齢者が少なくないようだ。

つまり、長寿の秘訣は「簡単に続けられる食事の習慣」というのもカギだと分かる。さらに、2人のおっしゃるとおり、“ストレスのもと”となる男性を遠ざけ、1人でしっかり生きていることも、もうひとつのカギなのかもしれない。

参考記事:Daily Mail Online

(中村綾花)