公衆の面前で「プレイ」したい心理とは…

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 先ごろ、「ファミレスで全裸になった女(44)と、その様子をスマホで撮影していた男(52)が逮捕された」とのニュースがネットを駆け巡った。地元紙の報道によると、ほかに客がいない店内で、若き女性店員(21)に向けていきなりコートを脱ぎ、女がほぼ全裸の姿を晒したとのこと。中年カップルの“プレイ”の一環であることは間違いないようだが、いったいどこが「興奮のツボ」だったのか--。

“非日常”の刺激を求めて行為がエスカレート

 元AV関係者に話を聞いてみた。

「AVを見慣れてくると『ヌケなくてもいいから、新鮮なエロドキュメントが観たい』となる人がいます。40代以上の妻帯者に多いですね」

 逮捕された男女は52歳と44歳。「見せて&見られて」興奮するタチだったのだろう。

 そんな“露出プレイ”が好きだという男性(41)は次のように語る。

「露出慣れしているコは興ざめですが、露出初体験と思えるコの“恥ずかしそうな表情”がたまりません。何度も周りをキョロキョロするかどうか。表情に落ち着きがあるかないか。その後のカラミはどうでもいいですね」

 この男性、結婚10年の銀行マン。露出にハマるきっかけは、行内での不倫だったとか。

「前の席に座っていたコで、アイコンタクトと同時に、机の下で股を開くよう指示したんです。上司や同僚がいる中でのドキドキ感がハンパなく、仕事を終えた後は燃えました。彼女が僕の手をつかんでホテルに入るぐらい(笑)」

 露出は“これ以上ない前戯”だったわけだ。相手が結婚退職した今は、「AVを観ながらあの興奮を思い出している」そうである。

 “見せるプレイ”といえばスワッピングも定番。愛好者(45)が語る。

「今の彼女(38)が他人に観られるのが好きでね。最初は親友(45)を誘って3人でプレイしてたんですが『オマエだけずるいやん』とか言って、今は親友の彼女(39)と4人で楽しんでます」

 親友の彼女には抵抗感もあったそうだが、「酒を飲み、意気投合してから4人で旅行に出かけた」という。

 先の公務員も愛好者も親友クンも、いずれも不倫というのが共通点。「家庭にはセックスを持ち込まない」「カミさんとは1回で終わりなのに、彼女だと2回も3回もできる」という答えが返ってきた。一方の彼女たちも、家庭を持つ身。「夫とはごぶさただが、別れる気はなし。別の人と楽しみたい」そうだ。

「露出性癖」に中年男女が多いワケ

 こんなパターンもある。別のサラリーマン(43)の話。

「得意先の部長(47)から『頼みがある』と。目の前で一回り下の奥さん(37)を抱いてくれというのです。EDで何年もできないらしく、かといって奥さんに『外で遊んでもいい』と言えないので、オレに白羽の矢が立ったわけです」

 奥さんは男好きのするタイプ。集中できるよう、部長には隣の部屋にいてもらったそうだ。

「恥ずかしそうにしてるので、濃厚なキスを重ねて燃えさせて……。奥さんの声が大きくなるにつれ部長も燃えてきたようで、気が付くと横にいて『代わってくれ』と。嫉妬心と興奮から数年ぶりに勃起したんです。僕は単なる引き立て役でしたよ」

 嫉妬心を利用して「妻を燃えさせた」というパターンも。冒頭のAV関係者(42)の話で締めよう。

「妻は僕の仕事をエロ関係だと知っていましたが、ときどき男優までやっているとは知らなかったんです。あるとき、僕が男優をしているAVをカバンに入れたまま帰ったら、カバンの中を整理した妻に僕が映ったパッケージが見つかり、『カラんでたのね!』と。しばらく口をきいてくれなかったんですが、ある日『仕事を変えるから』と約束して元のサヤに収まったんです。その夜の妻の激しさときたら、今までにないもので……」

 この奥さん、嫉妬で火がつく女性だったというわけだ。

「仕事を変えてしばらくしたある日、久しぶりに燃えさせたくなり、会社のパソコンから自分の携帯に、女に言い寄られているかのようなメールを送り、妻が目にするよう携帯を置いといたんです。いやあ、効果てきめんでした」

 いろいろな夫婦やカップルのエピソードを紹介したが、共通するのは「非日常の刺激で高い満足感を得よう」というもの。冒頭のニュースについて、ネット上では「こういう変態露出カップルって大半が40歳以上だよな」という反応もあったが、年を重ねるにつれて、パートナーとの関係性や性行為自体がマンネリに陥りがちなことを考えれば納得。件の中年カップルの“変態行為”も、こう聞くとなんとなく理解できるような気がする!?

(取材・文/稲垣翼 Photo by sexyi via flicker)