撮影後にピントを変更できるデジカメがスゴすぎる!
ピントが甘かったり、意図しない場所へピントが合っていたり、大切な場面がピンボケ写真に……という経験のある人は多いはず。そもそも、ピント位置をどこに設定すればいいか迷う時もある。
そんなピント問題の救世主となるデジカメ「ライトロ・イルム(LYTRO ILLUM)」が日本で発売された。なんとこのカメラ、撮影後にピント位置が変更できるのだ。そんな驚愕デジカメの実力を、さっそく試した!
撮り方は簡単。なにせピント位置を気にせず撮れるから、シャッターボタンを押しまくるだけ。もちろん一般的なデジカメと同じように、シャッターボタンを半押しすればオートフォーカスもできてしまう。
ピント位置は大まかに設定すればいいだけ。撮影後に変更できるピントの範囲は、画面上にブルー(前ピン)とオレンジ(後ピン)で表示されるので、一般的なデジカメのようにピント位置をシビアに考える必要がないのが特徴だ。
撮った後は、写真データをiPadなどに取り込む。ピント位置の変更は、再生画面をクリック、ないしタッチするだけ。写真のいろんな所をクリックすると、その位置に瞬時にフォーカスが合う。
撮った写真データは、独自形式で保存されるので、一般的なJPEGやTIFFで保存するには公式ホームページで配布されている無料の専用ソフトが必要。専用ソフトではピント位置の変更はもちろん、トリミングやホワイトバランスの変更などより専門的な調整が簡単にできるのもありがたい。ただし、この専用ソフトに画像を読み込ませる時の動作がかなり重め……。ある程度のスペックを持ったPCでなければ、サクサクと操作するのは難しそうなのは今後の改善に期待だ。
大切な場面でのピンボケ写真を防げるこのカメラ。約20万円と簡単には手を出せる価格ではないけれど、それに見合った驚愕機能を備えたカメラと言えるかも。
(取材・文/岩木正)