YouTubeチャンネル「Discovery」より

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 アメリカの男性がアナコンダ(アマゾンに棲む巨大蛇)に生きたまま捕食され、体内でその様子を実況するという史上初の試みに挑戦したものの、大失敗して批判を浴びている。前代未聞の実験に挑戦したのは、環境保護学者のポール・ロソリエ。アメリカのディスカバリー・チャンネルに後援され、先月から「eatin alive(生きたまま捕食される)」という特番として大々的に宣伝されていた。

 そしてついに迎えた放送当日、実験に際して、ロソリエは自分で作成した強力な保護アーマーを着こみ、アナコンダが頻繁に出没するジャングルを捜索。アーマーにはセンサーが取り付けられ、医師がロソリエの心拍数や呼吸をモニタリングした。しかし結局野生の大蛇は見つからず、ロソリエはあらかじめ捕獲していた体長6mのアナコンダの前に横たわり、捕食されるのを待った。そして番組開始から20分後、大蛇はロソリエに巻き付くと、その頭部に噛み付き、ゆっくりとヘルメットで覆われた頭部を丸呑みしはじめた。

 ところがアナコンダの捕食がはじまって間もなく、ロソリエはアナコンダにより腕が折られる感覚を感じ、すぐさまチームに緊急救助を連絡。開始間もなくしてアナコンダは引き離されることとなった。ロソリエの保護アーマーは腕を動かすための可動部があり、そこが締め付けられることで、骨折(の可能性)に至ったという。

 さながら命がけの実験のごとく、ド派手に宣伝された予告編に対し、あまりにも虚しい結果に終わった番組に対して、視聴者からは不満が噴出した。

「結局、まったく生きたまま食われて(eatin alive)なんかいないじゃないか。なんでこんな番組を放送したんだ?」

「twitterで流れてくる#eatinaliveについてみんなが書いてる不満を見ている方が、まだ面白い。二時間の番組は完全な時間の無駄だった」

 と、ディスカバリーチャンネルの公式twitterは大炎上。番組放送前、ロソリエはメディアに対してこう語っていた。

「私はアマゾンの森林が焼き畑によって破壊されていくことが本当に許せない。今回の挑戦をきっかけに、人々にとアマゾンに関心をもってもらい、熱い議論を巻き起こしたいんだ」

 しかしロソリエの決死のチャレンジも虚しく、番組は予想外のところに熱い火を点けてしまったのである。

(取材・文/)