[2014年10月17日=HALLOWEEN PARTY 2014=千葉・幕張] 盛り上がった会場の様子(撮影・今元秀明、緒車寿一)

 HYDEとK.A.ZによるロックユニットのVAMPSが主催するハロウィンイベント『HALLOWEEN PARTY 2014』が10月17日〜19日の3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開催された。今年は幕張メッセ後に、10月25日と26日には神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールでも開催が決定しており、計5日間の日程で行われている。今回は初日となった17日公演をレポートする。

ももクロは白雪姫と小人姿でキュートに

 出演者のハイクオリティな仮装の他、意外な顔ぶれが集うのもHALLOWEEN PARTYの醍醐味だが、今年のトップバッターは今回が初参加となるももいろクローバーZ。

[2014年10月17日=HALLOWEEN PARTY 2014=千葉・幕張] 白雪姫と小人に扮したももいろクローバーZ(撮影・今元秀明、緒車寿一)

 彼女たちの出演はこの日限りということもあり、白雪姫に扮した百田夏菜子、白ヒゲの小人姿の玉井詩織、佐々木彩夏、有安杏果、高城れにが登場すると、場内は大熱狂。「BONIC CHERRY」では、メンバー全員がステージから下り、観客にキャンディーを手渡ししながら歌うなど計4曲を披露。会場の熱気を一気に上昇させた。

DAIGO「6年前に一世を風靡したうぃっしゅ」

 聞き覚えのあるテーマ曲に乗って現れたのは、今回VAMPSとともに全公演出演するDAIGOだ。

[2014年10月20日=HALLOWEEN PARTY 2014=千葉・幕張] HALLOWEEN PARTY常連の貫禄を見せつけたDAIGO(撮影・今元秀明、緒車寿一)

 「今年は格好つけたい」という理由で決めたというスタイルでダンサブルなナンバーを連発。最後に、「6年前に一世を風靡したうぃっしゅ」を場内全員で決めるなど、HALLOWEEN PARTY常連の貫禄を見せつける。

氣志團が未亡人朱美ちゃん姿に

 昨年に続く登場となった氣志團は、なんとメンバー全員が日本エレキテル連合の未亡人朱美ちゃん姿。「One Night Carnival」など、さすがのパフォーマンスで観客の心をガッチリとつかむものの、会場のスクリーンに映される全員の顔が白塗り&無表情という異様さもあり、客席からは笑い声と共に「怖い〜」という声も。

[2014年10月17日=HALLOWEEN PARTY 2014=千葉・幕張] 日本エレキテル連合の未亡人朱美ちゃん姿に扮した氣志團(撮影・今元秀明、緒車寿一)

 そんな空気を察してか、ドラマ『極悪がんぼ』主題歌「喧嘩上等」に続き、朱美ちゃんだらけの「Choo Choo Train」を披露し大団円を迎えて終演。しかし歌い足りない翔やんが強引に「GLAMOROUS SKY」を歌い始めるのだが、スタッフの腕づくで退去させられ、場内大爆笑のうちに強制終了。

VAMPSのHYDE、ももクロ夏菜子コール風でつぶやく

 本編のラストを飾るのはVAMPS。「今日のVAMPSはいつもと違うんだよ。それはアルバムが出来て超吹っ切れたから」というHYDEのMCを合図に、会場の隅々まで網羅する粋な演出のもと、完成したばかりの最新アルバム『BLOODSUCKERS』からの新曲を披露。

[2014年10月17日=HALLOWEEN PARTY 2014=千葉・幕張] ももクロ夏菜子コール風でつぶやきも披露したVAMPSのHYDE(撮影・今元秀明、緒車寿一)

 観客の仮装を褒めたり「HYDEぉ〜」と、尻上がりなももクロ夏菜子コール風にHYDE自らつぶやいたりと、曲の合間には観客とのコミュニケーションもたっぷり楽しんでいた。

 宴の最後は、VAMPS 、DAIGO、Tommy heavenly6、逹瑯(MUCC)、明希(シド)、分島花音、青木隆治、さらに氣志團やROLLY、Shinya(DIR EN GREY)、Anis(MONORAL)によるスペシャルバンド「HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA」による恒例のセッションタイムがスタート。

[2014年10月17日=HALLOWEEN PARTY 2014=千葉・幕張] かっこよく決めたVAMPSのK.A.Z(撮影・今元秀明、緒車寿一)

 罰ゲームなども交えつつ、最後は全員で大合唱。たくさんの刺激と笑顔と共に、亡霊たちの宴は今年も華やかに幕開けた。ちなみに、HALLOWEEN PARTYは毎年観客たちの気合いの入った仮装も見どころなのだが、今年も各アーティストのライヴが終わる度、選ばれた観客たちによる恒例のファッションショーやカラオケライブがスタート。

青木隆治がラルクを披露

 しかもこの日は初日ということで特別に、カラオケコーナーの最後にモノマネアーティストの青木隆治が登場。L’Arc-en-Cielの「叙情詩」「the Fourth Avenue Cafe」「XXX」をマイケル・ジャクソンの「Beat It」などとマッシュアップさせるという、超レアなパフォーマンスを披露した。

 なお、会場には着替えブースの他にアトラクション・スペースも設けられており、カラオケやボディーペイントが楽しめるだけでなく、コラボアクセサリーやVAMPSメンバーの歴代仮装衣装の展示、ガチャガチャ、フォトブースやフードコーナーも充実。会場に着いた瞬間からHALLOWEEN PARTYの雰囲気をたっぷり楽しめる仕様になっている。  【文・早川加奈子】