“焼肉の聖地”中目黒に「熟成肉食べ放題」の店が! 「焼肉先生」は質&コスパともに良し!
焼肉の聖地……と勝手に僕が思い込んでいる中目黒に、またひとつ新たな焼肉店が誕生しました。8月23日にオープンしたばかりのそのお店は「焼肉先生」。……せ、先生!? ちょっと変わった名前のこのお店、いったいどんな肉を食べさせてもらえるのか。気になったので突撃してきました。
焼肉先生は中目黒駅から徒歩1分。様々なお店で賑わう駅前の通りに面したビルの2階に入っています。店内は外から見るよりも広く、テーブルも広いので大勢で入っても問題なさそう。白を基調にしたシンプルですっきりとした内装は清潔感があります。ちなみに、お店の名前が「焼肉先生」なのは、学校をモチーフにしているから。ポイントカードは「学生証」になっていて、学籍番号やちょっとした試験問題が書かれてあるなど遊び心たっぷりです。
さあ、それではさっそく肉をいただきましょう!
……と思ったら、メニューに踊っていたのは「食べ放題」の文字! 食べ放題ですって!?
そうなんです。実はこの焼肉先生は、食べ放題を基本としたお店。もちろん単品での注文もできるのですが、食べ放題メニューが充実しているので、絶対に食べ放題にした方がお得なのです。
食べ放題には2つのコースがあり、基礎コースが2,980円。応用コースが3,980円。違いはメニューの数で、基礎コースだと78品ですが、応用コースだと119品まで増えます。……今、基礎コースでも78品もあるなら十分だな、と思ったでしょう? たしかに78品といえばかなりの数なのですが、個人的にはぜひ3,980円の応用コースを味わってほしいです。その理由はこれからわかりますよ!
119品もあるとどれを頼んでいいか迷ってしまうので、今回は宣伝の續さんとオーナーの沼津さんにオススメのメニューを選んでもらいました。
その結果、出てきたのがこちら!
いかがでしょう。肉はもちろん、サラダやご飯、キムチ、スープなどバラエティ豊かにそろっています。焼肉先生ではこうした肉以外のメニューも充実しており、今回はお腹に余裕がなかったので頼まなかったのですが、デザートもかなり本格的! ぜひ大勢で行ってシェアしてみてください。
ちなみに、焼肉先生は食べ放題でもすべてテーブルオーダーとなっています。この手の食べ放題では少しでもコストカットするためにお客さんが肉を自分で取りに行くケースも多いのですが、焼肉先生では注文すると店員さんがテーブルまで運んできてくれます。席を立たなくてもいいのは嬉しいですよね。
さて、ではさっそく肉を焼いていきましょう。
まずはリブロースからです。
一枚の大きな肉をどかっと編みの上に置いて焼いていきます。もう、肉を見ただけでおいしいとわかる見た目! 大きいことは良いことだ!
あっという間に焼けていくお肉を見ながら、サラダをいただきましょう。こちらの「先生サラダ」はお店特製のドレッシングがポイント。ほのかなゴマの風味が絶妙で、これだけでもご飯が進みそうな味わいです。
おっと、リブロースが良い感じに焼けたようですね。タレもあるのですが、今回は特製の粗塩でシンプルにいただきます!
塩を軽くつけて口に入れて噛みしめると……うわ、柔らかい! 絶妙な歯ごたえで、スッスッと噛み切ることができます。粗塩のおかげで、肉本来の旨味が存分に出ています。これ、本当に食べ放題の肉ですか!? とてもそうは思えないクオリティですよ……!
ここで沼津さんから教えていただいた受け売りの豆知識! 実はこのリブロース、フカヒレと呼ばれる部位と、えんぴつと呼ばれる部位も一緒にくっついているって知ってました? それぞれ味わいが違うので、切り分けて違いを楽しんでみてください。
続いて、焼肉先生が誇る特別なお肉、「熟成肉」をいただきます! 熟成肉とは、塊状の肉をゆっくり1ヶ月ほどかけて熟成させることで、濃厚な味わいへと変化した肉のこと。沼津さんによると、熟成方式にはドライエージングとウェットエージングの2種類があるとのことですが、焼肉先生では国産牛の旨さを追求した結果、ウェットエイジングを用いているそうです。
で、この「熟成肉」が本当に美味しいのです!
今回は「上カルビ」「ザブトン」「先生カルビ」に「文化祭盛り チュムルロク」をいただきましたが、どれも旨味がぎゅっと凝縮されており、絶品! しっかりした歯ごたえがありながらも、柔らかくてあっという間にほどけていきます。もう本当に、いくらでも食べられそう! さすがに一番の売りにしているだけのことはあります。
ちなみに「文化祭盛り」とは色々な部位が集まった、いわゆる「盛り合わせ」なのですが、タレや塩ダレ以外にもぜひ「チュムルロク」を食べてみてください。宣伝の續さんのイチオシなのですが、タレが本当に深い味わいで、一度食べるとクセになる美味しさなのです。なお、チュムルロクとは「揉み込む」という意味とのこと。勉強になるなぁ、さすが焼肉"先生"!
この熟成肉ですが、2,980円のコースでは食べ放題ではなく人数分のみの提供となっています。初めての来店ではとりあえず2,980円のコースを頼むお客さんが多いそうですが、熟成肉を一度味わってしまうと、次からは熟成肉食べ放題となる3,980円のコースにしてしまうそう。そりゃあ1,000円でアレが食べ放題になるなら、ねえ。それくらいの魔力が熟成肉にはあると思いました。
なお、熟成肉以外の通常の肉で一番人気なのは、「先生カルビ」とのこと。やっぱりカルビは鉄板メニューなんですね。ということで、これも注文してぺろり。気になったメニューは予算のことを考えずにどんどん追加できるのが食べ放題の良いところですよね!
もうひとつ、絶品だったのが「体育会系ライス」です。「ライス(小)」「ライス(並)」「ライス(大)」に続いてメニューに並んでいることもあり、名前だけ見ると「ライス(特盛)」のことなのかなと勘違いしそうになりますが、実はこれ、まかないでも出しているという「混ぜご飯」なのです。
焼肉を食べるときにタレをご飯にポンポンとやるのを楽しみにしている人は多いと思いますが、「体育会系ライス」とは、この「焼肉のタレ+ライス」を最初からやってしまったというメニュー。そこに海苔をかけて、いただきます。
こ、こんなの絶対、美味しいに決まってるじゃないですかー!
まさに"禁断の味"とも言える体育会系ライスを味わいながら、箸休め的にキムチ盛り合わせとユッケジャンスープをいただきます。キムチ盛り合わせには、ちょっと珍しいごぼうキムチがあって、これが想像以上に合うんですよね。ユッケジャンスープも深い味わいで肉とご飯によく合います。
いや〜満足満足!
それにしても、このクオリティの肉をこの価格で食べ放題にして、本当に儲けが出るんでしょうか……? なんていらぬ心配を續さんにぶつけてみたところ、「正直、大変ですよ(笑)」という本音(?)がポロリ。焼肉先生は中目黒店が一号店ですが、今後はさらに店舗を拡大していくことで、仕入れなどのコストを下げていく狙いがあるようです。
「ファミリーに喜んでもらいたい」という理由から、小学生は半額、幼稚園児以下は無料に設定している家族に優しい焼肉先生。家族や友人と一緒に、熟成肉をたっぷりと召し上がれ。