【米国はこう見ている】レッドソックス監督が来季も守護神・上原に期待 「我々はコウジを引きとめたい」
契約延長に向け「ありとあらゆる努力をする」方針
レッドソックスのジョン・ファレル監督とベン・チェリントンGMが合同記者会見で今季限りで契約満了となる上原浩治投手と契約延長し、来季もクローザーとして起用したい考えを明らかにした。ESPNが報じている。
「我々がコウジを引きとめたいというのは、かなり明確なことだ。それ(契約延長)を実現するためにはありとあらゆる努力をするだろう」
ファレル監督はこう語っている。
昨季ワールドシリーズ制覇に貢献した上原は今季64試合に登板。6勝5敗26セーブで防御率は2・52という成績で締めくくった。ア・リーグ東地区最下位に低迷したチームにおいて投手陣はトレード期限に主軸が次々に放出される中、中継ぎの田澤純一投手とともに奮闘した。
「彼がシーズン終盤に(不振を)乗り越えたことからも、我々は(契約延長を)決断することができた。彼はテキサスにいたときにも乗り越えている」
指揮官はそう上原を評価している。
「ブルペンのアンカー役を任せたい男」
圧巻のピッチングを続けていた上原は自身初のオールスターに選出されるなど、好調を維持していたが、終盤スランプに見舞われた。切り札のスプリットが甘く入ることが多く、相手打者に打ち込まれ、8月15日までは防御率1・27と圧巻の成績を誇ったが、以降の6試合で4回2/3で10失点、その間の防御率は19・29と惨憺たる結果となった。
「どんなエリートのピッチャーでも、全てのピッチャーはパフォーマンスが落ちる時期はある。コウジもそうだった。年齢に関わらず、彼は素晴らしいパフォーマーだ。ブルペンのアンカー役を任せたい男なんだ」
指揮官はこう話し、来季もクローザーを任せたい意向を示している。上原は一時の不調で9月途中からセットアッパーに回ったが、今季最終登板となった9月25日のレイズ戦(11-1勝利)では9回に久々に登場。1奪三振を含む、三者凡退に抑えている。
ファレル監督は守護神・上原に対して絶大な信頼を改めて示し、来季もフェンウェイ・パークを盛り上げる「コウジタイム」に大きな期待を寄せていた。