バスケスと勝利を讃えあう上原浩治【写真:Getty Images】

レッドソックスは今季リードして9回を迎えた試合で41戦無敗

 レッドソックス上原浩治投手が12日(日本時間13日)のレッズ戦の9回裏に登板。3−2と1点リードの状況でヒット1本を許したものの、無失点で切り抜け、今季26セーブ目を挙げた。

「我々は9回裏に突入し、そして、チームウエハラタイムだ。コマーシャルの間に“サンドストーム”をかけよう!」

 この日はシンシナティのグレート・アメリカン・ボール・パークでの試合となったために、レッドソックスは公式ツイッターで自宅観戦のレッドソックスファンに向けて上原の登場曲でおなじみの「サンドストーム」で気分を盛り上げるように呼びかけた。

 上原は先頭打者のペーニャをファーストゴロに仕留めた後、続くヘイシーにはショートへの内野安打を許したが、動揺せずにサンティアゴをライトフライに打ち取り、2アウト。最後はコザートをキャッチャーフライに仕留めてゲームセット。ア・リーグ5位の26セーブ目を挙げた。

 今季53勝65敗でア・リーグ東地区最下位に低迷するレッドソックスだが、リーグで唯一、今季リードして9回を迎えた試合は無敗を守っており、この無敗記録はこの日のレッズ戦の勝利で41試合に伸びた。上原は今季セーブ機会を2度失敗しているが、いずれも同点までで出血を食い止め、チームは最終的に勝利している。

 上原はここ12試合連続無失点という好調ぶりで防御率は1・29と凄まじい内容。セーブ上位20傑でトップの防御率を誇っている。

 7月末が期限のトレードでエース、ジョン・レスター投手ら主力を大量放出し、来季巻き返しのための戦力を獲得したレッドソックスだが、8月は5勝5敗。この5試合で上原はいずれもセーブを挙げている。苦しいシーズンとなった昨季のワールドシリーズ王者で、絶対守護神の活躍は輝ける光明となっている。