前回、死闘の末に「オデッサ作戦」(秋葉屋 チキンカツ定食大盛り)を制した筆者ですが、どうやら世間一般の方々にはさして響かなかった模様。

なぜなのか?

いや、確実にチキンカツ3枚もだけど「米1500グラム」とか鬼でしょうが!まず普通の人は完食出来ないであろうし、カロリーとかどんだけなのかと。確実に筆者の体重も1キロ位増えていますし、痛風とかリアルに来ちゃうかもしれないリスクを負いながらの挑戦ですよ。

と、言う個人的な感情は置いといて、改めて「チキンカツ定食大盛り」の写真を見て思ったのは

「全てが巨大過ぎて縮尺が良く分からない」

みたいな事実に気がつきました。いかんせん、チキンカツ3枚がイイ感じに重なって写っているので、この「大盛り仕様」の丼の巨大さが全然伝わらないみたいな罠ですね。コイツは盲点でした。こうして冷静に写真を見てみると普通のチキンカツ定食にしか見えません。

と、言う反省点を踏まえて再挑戦!今度は前回の「地味な写真」を反省し、とにかくビジュアル重視で攻めてみる事にしました。

『かき揚げ定食』

コレ。
コレで行ってみましょうか。

まず、改めて『市場食堂 秋葉屋』をザックリと紹介しますと『横浜中央卸売市場』の青果棟側にあるボリューム満点な定食屋で御座います。メニューにもよりますが「大盛り」にすると御飯が1〜2キロと言う規格外の盛りと、ほとんどのメニューが1000円以下と言う圧倒的コストパフォーマンスの高さが魅力です。

そんな『市場食堂 秋葉屋』の看板メニューとも言えるのが『かき揚げ定食』なのです。ちなみに「かき揚げ」の大きさは20cm(普通)と40cmオーバー(モンスター級)から選べるようです。

筆者 「かき揚げ定食、御飯は普通でお願いします」

御姉様「かき揚げの大きさは、どうしましょう?」

筆者 「普通でお願いします」

サーセンwww
一応は一番大きい奴も考えたのですが、前日「巨大チキンカツ祭り」を家で開催してしまったので、ちょっと身体が完璧には仕上がってないみたいな感じでして。

いや。
しかし、この判断は間違いではない。
そもそもが「食べ物を残さない」と言う当たり前のルールを重視し、自分のコンディションを冷静に見極めた結果の勇気ある撤退なのである。

そして『かき揚げ定食』がオン・ザ・テーブルした。

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40cmオーバーに比べるとややインパクトに欠けますが、はっきり言ってコレで十分でしょうがって話です。
指で測ってみると20cmより大きいですね。
『秋葉屋』のレギュラーメニューと言うだけの破壊力は有りそうです。
ちなみに御飯は普通盛りでオーダーしたので「400〜500グラム」と思われます。

そして実食!
まあ、今回は「秋葉屋のかき揚げ定食がどんなモノか?」みたいな偵察なので、この定食の構成を良く観察し、いつか挑むであろう「モンスターかき揚げ」に対する戦略イメージを練る事を忘れてはならない。

まず・・・「かき揚げ」はタマネギ、ニンジン、サクラエビ(乾燥)を軸に、ちょっと気分次第で入っちゃったみたいなエビとイカが少々みたいな感じである。割とサックリ揚げてあるので、これなら普通に「かき揚げ」として食事を楽しめるであろう。

次に御飯。コレは今回、普通に普通盛りなので前回のようなトラップを警戒する必要はないだろう。500グラム以下なら楽勝だ。

そして味噌汁。定食系の中で唯一の癒し系キャラと言っても過言ではない。後半、色々とキツくなって来た時に一口飲んでリラックスすると、再び箸が進む。

最後に「かき揚げ定食」ならでは「天つゆ」と「大根おろし」だ。「天つゆ」の方はツユダクな感じで申し分ない量があるが、それに対して「大根おろし」は微妙に少ないので配分を計算して食べないと悲劇が訪れるかもしれない。

結果、普通に美味しく完食した次第。
かなり早いペースで食べ進んだので「かき揚げ」も良い状態のまま食べられたのが良かったかと思う。
序盤は醤油をチョイチョイ垂らして食べ進み、中盤から「天つゆ」、終盤は「天つゆ&大根おろし」で微妙にさっぱりさせながら食べる作戦も功を奏した。

むむ。この大きな「かき揚げ」で丁度満足出来る分量と言えるかもしれない。一般ピープルは、まずノーマルを食べて自分に問いただしてみるべきだ。

「俺はこの3倍以上の質量がある巨大なモンスターかき揚げを狩れるのか?」

と・・・

んで。
まあ、常人ならココでエンディングを迎えるところであるが。
筆者の場合は前回の「オデッサ作戦」での借りがあるので、そうそう簡単に終戦を迎える訳にはいかなかったりする。

「すみません、マグロ漬け丼を普通盛りで」

まさかのダブルオーダー。
一人で定食を2回オーダーすると言う禁断の技を実行する。
厨房的に対して「え?さっき喰ったじゃん?」みたいなブッ込みで、コレはラップで言う所のフリースタイル、MCバトルとも言える厨房に対する挑発的行為である。素人にはオススメ出来ない。

若干、すでに『かき揚げ定食』を普通盛りで食べているので満足ではあるが、そういうのは関係ない。あくまでもプライドの問題だ。

そして待つ。
当たり前であるが、すでにマグロは漬けられてあるのでマッハでサービスされる。そりゃ御飯盛ってマグロ乗っける&味噌汁だけですからね。

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例によって例のごとく普通なビジュアルですが、良くみるとデカいんじゃね?みたいなのは伝わると思います。奥の調味料とかと比べてみましょう。参考までに、このトレーの横幅は45cmらしいです。

美味しい。
普通に美味しい。
先週は「臨時休業」をくらってしまい、仕方なく『横浜総合卸売市場』をウロウロして『マグロ中落ち定食』みたいなランチを別な店で食したが、そちらと比べてもボリューム的に圧勝である。若干、マグロが重なっているのでビジュアルは弱いが決してマグロが御飯(今回は500グラムかな?)に対して少ないと言う事はない。

まあ、しいて言うならワサビがもうチョイ多いと俺的に幸せかもしれない。

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そして完食。
今回は流石に「16号線沿いのラーメン屋探索」みたいな事は出来そうにないが、前回の「オデッサ作戦(チキンカツ定食大盛り)に比べたら赤子の手をひねるようなもんですよ。まあ、実際に赤子の手をひねったら児童虐待ですけどね。

前回を超えるビジュアルを提供すると言う決意はどこへやらですが、今回は『秋葉屋』の看板メニューである『かき揚げ定食』と限定10食と言う気合メニューの『マグロ漬け丼』を紹介出来たのでヨシとしましょう。

特に「モンスターかき揚げ」に関しては興味ある人も少なくないと思われますが、チキンカツ3枚御飯1500グラムをギリ食べれる筆者、今回の定食ダブルオーダーも余裕の筆者が

「ベストコンディションで挑まない限り、絶対に勝ち目はない!」

とアドバイスしておきましょう。この25cmの「かき揚げ」を3枚食べるようなもんですからね。かなりの猛者でないと完食は難しいかと思います。

それでは、みなさんも自分の限界を良く考えた上で『秋葉屋』の美味しい定食を食べに行ってみて下さい。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「YELLOW」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?