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敷金は、賃貸住宅に入居する際に家主にあずけるお金です。もし家賃が払えなくなった場合の担保金としての意味合いがあり、敷金は基本的に退去時には返還されます。ただ、賃貸契約中に部屋に傷や汚れがついた場合など、部屋の状態によっては原状回復費用として敷金が減額されることも。当然満額返還を目指す身としては、減額の注意点や対策について知っておきたいところですよね。そこで今回は、どのようなことが理由で敷金が減額されているのか、賃貸契約経験者にアンケートを実施しました。

■傷がつきがちな壁や床に関する原状回復が上位にQ あなたが賃貸住宅を退去する時に、敷金返還の減額対象となったものは何ですか?

第1位:壁(クロス)の張り替え……:31.4%第2位:ハウスクリーニング・掃除……28.6%第3位:畳の張り替え……:11.9%第4位:床・フローリングの修復……:11.2%第5位:鍵の取り換え……:7.8%第6位:ふすま紙の張り替え……6.4%第7位:エアコンの掃除……:4.8%第7位:キッチンまわり……:4.8%第9位:タバコのやに……:3.9%第10位:障子の張り替え……:3.2%※「その他」「敷金返還の減額なし」は除く

第1位は「壁(クロス)の張り替え」で約3割の人が選択しました。対策としては「壁に画びょうや針などの穴を開けないようにした」(26歳/男性/人材派遣・人材紹介)などの意見が目立ちました。入居した時の状態を保つために、画びょうのような小さな穴でさえも開けまいとする意識の高い人が数多く見受けられます。また「100円均一ショップのクロス補修材や床補修材を使用」(33歳/男性/小売店)など、自分で修復することで減額されないよう努めたという方もいました。

第2位は「ハウスクリーニング・掃除」。ほとんど人が「部屋をキレイに使う」(26歳/女性/その他)ことを心がけ、実践していました。部屋をキレイに使うのは当たり前のことですが、日々の積み重ねが敷金返還時に大きく影響するもの。ちょっとした汚れなど気になったところはすぐに掃除するよう心がけることが大切です。第3位は「畳の張り替え」でした。畳はシミや汚れ、タバコの焦げなどによって、劣化が目につきやすいもの。こまめにケアするのもポイントですが、「傷つけないようにカーペットを敷いていた」(35歳/男性/金属・鋼鉄・化学)の回答のように、始めから畳の上にカーペットを敷くことで劣化するのを防ぐ方法もおすすめです。

今回の調査では、「壁や床が傷つくようなことは避ける」「こまめに掃除する」といった、日頃からの意識が大切であるということがわかりました。また減額対策として「前の汚れや傷を写真に残していた」(29歳/女性/生保・損保)といった方法もあります。元からあった傷であることを証明するため、入居時に注意して部屋の現状をチェックしておくことも敷金減額回避に使えるテクニックのひとつでしょう。今回の調査で実際の敷金返還額についても聞いたところ、「満額返還された」と回答した人が約2割にものぼっています。これから賃貸物件に住む人や退去を検討している人も、敷金全額返還を目指して、これらの方法をぜひ参考にしてみてくださいね。

【アンケート対象】調査時期:2014年4月28日〜5月2日調査対象:マイナビニュース会員調査対象数:437人調査方法: 回答者限定ログイン式アンケート