表彰台に上がった、町田樹、羽生結弦、スペインのハビエル・フェルナンデス (撮影:岸本勉/PICSPORT)  

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五輪イヤー・最後の戦い。フィギュアスケートの世界選手権は28日、さいたまスーパーアリーナで男子フリーが行われ、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦が282.59点で1位となり、初優勝。2001〜02年シーズンのアレクセイ・ヤグディン(ロシア)以来の快挙、シーズン3冠に輝いた。

羽生は、一昨日のショートプログラム(SP)は3位。トップまでおよそ7点差をつけられていたが、逆転勝利。冒頭の4回転サルコウを決めて波に乗り、五輪金メダリストの強さを見せた。これで、五輪シーズンのGPファイナル、五輪、世界選手権チャンピオンとなり、タイトルを総なめにした。

同じく金メダリスト(2006年・トリノ五輪)の荒川静香さんは、フリーで崩れなかった羽生の演技を見て、「オリンピックにあった課題を克服してきた」とうなった。五輪から3週間の準備。「たくさんの注目浴びて、インタビュー取材など、忙しかったはずなのに…」と自らの壁を乗り越えてきたことに感心していた。

SP首位の町田樹は、自己ベストとなる282.26点をマークしたが、0.33点差の2位。小塚崇彦は、6位入賞を果たした。