じつは知らなかった、有名企業・ブランドの創業時の意外な業種1位「サンリオ→絹製品販売」

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数ある日本の有名企業も、その多くは小さな規模で始められました。もともとは、今の業種とはとても結びつかないような事業内容だった企業もあります。そんな有名企業・ブランドの創業時の意外な業種について、読者544名に質問しました。

Q.意外に思った有名企業・ブランドの創業時の業種を教えてください(複数回答)
1位 サンリオ→絹製品販売 54.2%
2位 DHC→洋書の翻訳委託業 44.7%
3位 マツダ→コルクの製造 40.3%
4位 ノキア→製紙パルプ業 24.4%
5位 タイトー→輸入貿易商社 20.0%

サンリオ→絹製品販売
・「キャラクターショップや施設の印象が強い」(24歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「これにはびっくり。どんな方向転換なんだろうって思う」(30歳女性/学校・教育関連/営業職)
・「今はキャラクターのライセンス供与による収益モデルを構築しているので、まったく想定できなかった」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

DHC→洋書の翻訳委託業
・「化粧品のイメージしかなかったから驚いた」(37歳男性/情報・IT/技術職)
・「大学翻訳センターの略と知り、なんで? と思った」(34歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「15年ぐらい前に、翻訳請負部門で仕事をしており、外注先選びでDHCを知ったのですが、その時、え? あのDHC? と驚きました。社名がかぶってるだけかと思ったら同じ会社でした」(40歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)

マツダ→コルクの製造
・「コルクと自動車が結びつかない」(23歳男性/情報・IT/技術職)
・「なんとなく聞いたことはあったけど、不思議」(32歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「マツダの車に乗っているが、コルク製造とは知らなかった」(44歳男性/医療・福祉/技術職)

ノキア→製紙パルプ業
・「比較的新しい携帯会社のイメージしかない」(32歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「携帯電話と製紙パルプはまったく結びつかない」(37歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「携帯にシフトしたきっかけを知りたい」(30歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)

■タイトー→輸入貿易商社
・「タイトーって、ゲーム会社の?」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「どんな業種でもさまざまな可能性を秘めているんだということに気づかされました」(36歳女性/医療・福祉/専門職)
・「全く関連性がない! と思った」(30歳女性/不動産/事務系専門職)

■番外編:意外だけど納得できる
・ソフトバンク→コンピューターソフトの流通事業「社名の由来もいわれてみてなるほどと思った」(29歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
任天堂→花札の販売「確かにゲームだけど、花札ってレトロ」(26歳女性/金融・証券/営業職)
任天堂→花札の販売「任天堂はずっとゲームを扱ってきたんですね」(33歳女性/アパレル・繊維/クリエイティブ職)

●総評
1位はハローキティでお馴染みの「サンリオ」でした。その前身は「山梨シルクセンター」といって、絹製品を販売する業者だったそう。ただし、この期間は短く、早い段階で現在に通じる小物雑貨販売に転じています。

2位「DHC」は、「大学翻訳センター」の略。現在メインとなっている美容分野に進出するきっかけは、社長のひらめきだそうです。ちなみに今も翻訳業を行っています。

続いて3位に「マツダ」、4位に「ノキア」が挙がりました。マツダの前身は「東洋コルク工業」で、3輪トラックなどの生産へとシフトされました。「ノキア」はフィンランドの主産業を、林業やパルプなどの第一次・第二次産業からITなどの先端分野へと転換させた立役者とも言われています。

多くの人が「元の事業と現在の業種の接点は何なのか?」「どういうきっかけで現在の事業に転換したのか」について関心があるようでした。ただ、意外と「たまたま出合ったものに可能性を見出した」「あるものを見てひらめいた」といったきっかけも多いようです。

今ある新興企業や商店も、この先、驚くような転身があるかもしれませんね。
(文・OFFICE-SANGA 宇喜多あつし)

調査時期:2014年2月13日〜2014年2月18日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性207名、女性337名
調査方法:インターネットログイン式アンケート