世界中が大注目! 「きれい」と「健康」をつくるスーパーフード・キヌアって?
「精白米にくらべ、たんぱく質は2倍、カルシウムは6倍、鉄は5倍、食物繊維はなんと10倍」!!今、ヘルシー&ビューティーフードとして注目を集めているのが、南米アンデス地域原産の「キヌア」。そこで、キヌアのうれしい栄養効果とおいしく料理する方法を取材。スーパーフードの魅力にググッと迫ります!
NASAも注目!! 「穀物の母」と言われるスーパーフード!
つぶつぶの小さな穀類「キヌア」を知っていますか?
原産地はコロンビアからアルゼンチンにかけてのアンデス山脈一帯。5000年ほど前から食用に使われていたといわれ、13世紀に興ったインカ帝国では、神聖な作物として「穀物の母」と呼ばれていたといいます。その後、16世紀にスペインによってインカ帝国が征服されるとその支配により「キヌア」は排除。
女性にうれしい効果も!! 小さな粒に隠されたパワーとは
見た目はお米の半分くらいにしか見えない小さい粒。この粒には実は驚きのパワーが隠されています。日本人の主食である精白米とくらべてみると、カルシウムは6倍、鉄は5倍、食物繊維はなんと10倍!
そして体を作るために大切な栄養素、たんぱく質は2倍になります。さらにたんぱく質においては、牛乳に匹敵するくらい良質なたんぱく質であることがわかっています。必須アミノ酸(体内で作ることができず食物から摂取するのが不可欠なもの)のすべてをバランスよく含むのもポイント。体にうれしい要素がいっぱいですね!
そして、注目したいのが、体内で女性ホルモンと似た働きをするフェトエストロゲンを含むこと。更年期障害や骨粗しょう症に対する改善効果、乳がんの予防、骨密度低下の抑制など、「元気」と「きれい」をつくるための要素も盛りだくさんなのです。
ご飯に!おかずに!デザートに!用途もいろいろ!
体にうれしい要素が盛りだくさんの「キヌア」。では、毎日のごはんにはどのように取り入れればよいのでしょう。
「ゆでキヌアをつくっておけば、いつでも簡単に使えますよ」
と教えてくださったのは、料理研究家の村岡奈弥先生。日本初の「キヌア」のレシピ本『アンデスのスーパーフード おいしい!キヌアレシピ』の著者です。
村岡先生によれば、キヌアの調理は手間いらず。白米や玄米のように浸水する必要もないので、いつでも簡単に使えるのだそうです。その基本となるのが、「ゆでキヌア」。洗った「キヌア」を沸騰した湯に入れて18分くらいゆでるだけ。キヌア1合(炊飯器の付属カップ1杯分)135gでゆであがり約525gになります。

ゆでると小さい粒からかわいいひげがぴょこんと顔を出します。食べてみてかたいところがなければOKです。
「ゆでキヌア」はざるにあげて水気をきったら、冷凍庫や冷蔵庫へ。ストックしておくことで、いろいろな料理にすぐに使うことができます。くせがないので、ご飯にも、おかずにも、デザートにも使えるんです! では、さっそく中医薬膳師の資格も持つ、村岡先生によるおすすめ効果つきでレシピをご紹介します♪
お米のかわりに利用して たたき梅ご飯

料理撮影/福岡拓
材料(2人分)
ゆでキヌア…1 1/2カップ
梅干し…2個
みつば…1/2束
オリーブ油…大さじ1/2
かつお削り節…適量
<作り方>
?梅干しは種を取って包丁で細かくたたき、オリーブ油を加えて混ぜる。
?みつばは熱湯でさっとゆで、2?長さに切る。
?ボウルにゆでキヌア、?、?を合わせてよく混ぜる。
?器に盛り、かつお削り節をかける。
【おすすめ効果】疲労回復、デトックス
衣までキヌア入り! 鶏肉のはさみ揚げ

料理撮影/福岡拓
材料(2人分)
鶏胸肉(皮なし)…小2枚(1枚150〜160g)
ゆでキヌア…1/4カップ
A…(すりごま(白)大さじ3 パセリ(みじん切り)大さじ3 にんにく(すりおろす)小さじ1 レモン汁大さじ1 塩少々)
衣…(薄力粉適量 溶き卵1個分 キヌア1カップ)
塩、こしょう…各適量
揚げ油…適量
好みの葉野菜(クレソンなど)…適量
<作り方>
?衣用のキヌアは茶こしなどですすぎ洗いし、ペーパータオルを敷いたざるに広げて乾かす。
?ゆでキヌアにAを混ぜる。
?鶏胸肉は厚みの中央に包丁を寝かせて切り込みを入れ、開く。表面全体と開いた内側に塩、こしょうを軽くふる。
??を挟む。
?薄力粉、溶き卵、?の順に衣をつける。
?フライパンに揚げ油を2?深さまで入れて中温(170℃)に熱し、?を入れる。火を中火弱にし、表裏を返しながらカラリと揚げる。引き上げて油をきる。
??を食べやすく切って器に盛り、好みの葉野菜を添える。
【おすすめ効果】デトックス、肌の潤いアップ
栄養バランスGood! オレンジキャロットゼリー

料理撮影/福岡拓
材料(2人分)
オレンジ(ノーワックス)…2〜2 1/2個
にんじん…30g
ゆでキヌア…30g
板ゼラチン…4.5g
砂糖…小さじ1
水…60ml
レモン汁…少々
飾り用オレンジ…1/2個
<作り方>
?板ゼラチンはたっぷりの水につけてふやかす。
?オレンジは皮を小さじ1/4分すりおろし、汁を絞って250ml用意する。
?にんじんはせん切りにする。
?小鍋に砂糖と分量の水を入れて温め、?をしっかり水気をきって加える。ゼラチンがきれいに溶けたらレモン汁を加え、ボウルに移す。
??を加え、ボウルの底を氷水に当てて、少しとろみがつくまで混ぜながら冷やす。
??とゆでキヌアを加えてよく混ぜ(a)、グラスに注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。
?飾り用オレンジは4房分の皮と薄皮をむき、残りは汁を絞る。?に果肉を飾り、果汁をかける。
【おすすめ効果】デトックス、イライラ解消、肌の潤いアップ
「キヌア」は他にもごまのように煎ったり、炊飯器で炊くこともできるそうです。いずれの場合も、まず「洗う」のが鉄則。収穫時にキヌアの種子を覆っている苦み成分「サポニン」が、精白して除去したあとも残留している場合があるのだそう。ここをきちんと守れば、おいしい「キヌア料理」が楽しめます。おいしく食べて元気にきれいになる! 毎日のごはんに上手に「キヌア」を取り入れてみませんか?(TEXT:田久晶子)
取材協力 : 村岡奈弥さん

最新刊「アンデスのスーパーフード おいしい!キヌアレシピ」(成美堂出版刊) の著者。アンデス生まれのスーパーフードとして、世界中が注目している「キヌア」。日本ではまだまだなじみが薄い「キヌア」を身近な食材と組み合わせ、主食、主菜、デザートなど、さまざまな料理に仕上げた日本初のレシピ本としていま注目されています。
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