9歳の少女が性的暴行され、身体に火をつけられるという凄惨な事件が起きた。奇跡的に一命を取り留めた少女は、犯人が火をつける際に笑っていたという恐ろしい証言をした。

ケープタウン空港の隣にあるデルフト(Delft)というタウンシップで1月18日、別居している母親のもとへ遊びに行った少女が恐ろしい被害に遭った。少女は父親と住んでおり、別れた母親はその数ブロック先に住んでいる。18日の夕方、父親が母親に電話で確認したときは少女はまだ外で遊んでいた。少女が母親の家を出て、父親の家に向かったのは午後8時過ぎ、その後少女は消息を絶った。

翌19日朝、牛飼いたちが牛をつれて草むらを歩いていると、全身が焦げたような人物を発見、それが少女と分かった牛飼いは急いで少女の母親の家に走った。足が悪い母親の代わりに親戚が駆けつけて少女を確認、まだ動いて話すことができる状態だったため毛布にくるんで家に連れて行った。少女は犯人の顔を見ており、火を放つ前に「これで俺がやったということは誰もわからなくなる」と笑っていたという。少女は奇跡的に一命を取り留めたが全身に重度のやけどを負っており、病院で集中治療を受けている。

事件後、少女の住む自治会長が不審な男(27)を目撃した。男のTシャツが少し焦げていて、ズボンに血がついていたのだ。不審に思った自治会長がなぜ血がついているのか訪ねると、男は「車の事故に遭った」と答えた。自治会長と自治安全メンバーらが男をメンバーの家のガレージに確保。この事件は瞬く間に地域に知れ渡り、怒り心頭の住民100人以上が集まり、現場は騒然となった。

男は駆けつけた警察官によって「婦女暴行および殺人未遂」で逮捕された。男の背中には引っかかれた傷があり、ごく最近のやけどの跡も認められた。

21日、裁判所の前には怒りをあらわにした住民らが集まり、警察が催涙スプレーを使って鎮圧するほどであった。裁判では犯人が少女の家族の知り合いであったこと、何かしたのなら謝るから止めてほしいと少女が懇願していたこと、犯人が少女に灯油をかけて火をつけたことなどが判明した。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)