刺し身を食べてると猫がほしがるんだけどあげてもいいの?
刺し身を食べてもいいか、食べない方がいいのかでは、動物の病気に詳しい先生や専門家でも意見がわかれることがあり、飼い主は判断に困ってしまうことがあります。猫には刺し身をあげない方がいいのか?それともあげた方がいいのか?猫と刺し身について、調べてみました。
■猫に生のお魚を食べさせると、黄色脂肪症になる?
黄色脂肪症とは、体脂肪が黄色くなり異臭を放つようになる症状のこと。発症の原因は魚を与えることで、高い濃度の不飽和脂肪酸をとりすぎてしまうからなのだとか。これを防ぐためには、抗酸化できるビタミンEをエサに混ぜるのがよいとされています。
猫も不飽和脂肪酸を多く含んだ魚をたくさん与えると、この黄色脂肪症にかかる可能性が高くなると言われています。そのため「刺し身を与えてはいけない」と言われているようです。
■チアミンが不足する
猫に刺し身を与えてはいけないとする、もうひとつの理由が、生魚の中に含まれるチアミナーゼという酵素が、チアミン(ビタミンB1)を破壊するからというものです。チアミンが不足すると、知覚過敏や運動失調などの症状が起こる場合があるそうです。
■刺し身を与えるなら少量で、ビタミンEとビタミンB1不足に注意
ただしビタミンEとビタミンB1の量に注意してあげられるなら、少量なら刺し身を食べさせてもいいという意見の専門家もいます。実際にキャットフードでは、魚を扱った商品が多く売られており、ビタミンEとビタミンB1が一緒に配合されています。
刺し身が大好物で、それがないと逆にストレスになるという猫ちゃんなら、ビタミンEとビタミンB1をサプリメントで与え、少量を細切れにしてあげてみてはいかがでしょうか。また青魚(マグロ、カツオ、アジ、サバ等)の刺し身は、不飽和脂肪酸が多く含まれており、寄生虫がいる可能性もあるため、なるべく避けた方がよいです。
(ファナティック)