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自分が年をとれば、当然親も年をとり……。離れて暮らしていれば、なおさら親の様子が気になるものです。ただ、大人になってからの親との距離感は、いろいろ考えてしまうところ。一緒に暮らすことには抵抗があるという人もいれば、家事や子育てに「親の支えがある方が心強い」と考える人もいるでしょう。現代では、「核家族」という暮らし方が一般的の印象がありますが、本当にそうなのでしょうか? 今回、「二世帯住宅」についてアンケートを実施。みなさんの、これからの「家族との住まい方」について調査しました。

■二世帯住宅について、半数以上が「あり」と回答
Q.あなたは、あなた自身が一緒に住むに当たって、二世帯住宅は「あり」だと思いますか?
自分の親となら「あり」だと思う……:28.4%
相手の親となら「あり」だと思う……:2.8%
どちらの親でも「あり」だと思う……:22.8%
「なし」だと思う……:46.0%

アンケートの結果、なんと半数以上が「あり」と回答。中でも多かったのは、全体の約3割が回答した「自分の親となら『あり』」。「自分の親となら気兼ねなく暮らせそう」という意見がほとんどでした。また、「子供の面倒をみてくれる」(31歳/男性/農林・水産)や「家事が頼みやすい」(27歳/女性/小売店)のように、育児や家事で協力してもらえることをメリットとして挙げる人が大勢いました。その他、「自分が長男だから」(34歳/男性/電機)や「一人親で面倒を見ないといけないから」(32歳/男性/ソフトウェア)のような意見もあり、昔ながらの慣習や家族との間柄などから親との同居を考えている人の意見も寄せられました。
「どちらの親でも『あり』だと思う」は全体の約2割でした。「経済的に助かる」(28歳/男性/自動車関連)のように、こちらは一緒に暮らすことで経済的なメリットが得られる、との意見も。また「大切な存在なので」(31歳/女性/団体・公益法人・官公庁)や「親の面倒をみるのは当然」(28歳/男性/自動車関連)のように、結婚すれば自分の親であろうと、相手の親であろうと関係なく「家族」として一緒に暮らすべきと考えている人もいました。

逆に、二世帯住宅はどんな形であれ「『なし』だと思う」という回答も約半数。理由は、「面倒だから」が最も多く挙げられました。自分たちの生活に干渉されたくないという思いが強いようです。「嫁姑問題を発生したくないから」(30歳/男性/商社・卸)のように、親と妻の板ばさみになることを懸念する本音や、「一定の距離があるのが円満の秘訣だと思うから」(37歳/男性/人材派遣・人材紹介)、「近くにいるのはいいが、同じ家だとお互いに遠慮や対立などしそう」(27歳/女性/医療・福祉)のように、仲良く付き合っていくためにはある程度の距離は必要と考えている人の回答も寄せられました。

今回の調査では、二世帯住宅について「あり」の割合が半数を超え、なかでもどちらの親でも「あり」が2割以上という結果が印象的でした。不安にさせられる事件や災害も後を絶たないご時世ですから、近くにいればピンチのときに助けてもらえるなど、二世帯住宅のメリットが改めて注目されつつあるのかもしれません。「なし」という回答も半数近くあり、やはりむずかしいイメージのある二世帯住宅ですが、そのデメリットをうまく解消できれば、今後の家族の住まいのあり方も変わっていくのかもしれません。「孝行のしたい時分に親はなし」です。二世帯住宅を検討している方は早めに家族と話し合いを持ってみてはいかがでしょうか?

【アンケート対象】
調査時期 : 2013年10月24日〜26日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数 : 500人
調査方法 : インターネットログイン式アンケート