背水の陣の上田桃子、初日2位タイと好スタート!(撮影:ALBA)

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<マスターズGCレディース 初日◇24日◇マスターズゴルフ倶楽部(6,445ヤード・パー72)>
 国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の初日。日米シード権喪失の崖っぷちに追い込まれている上田桃子が5バーディ・2ボギーの“69”で回り3アンダーの2位タイと一発逆転シード確保へ好スタートを決めた。

 INスタートの最終組でスタートした上田は12番でボギーが先行。それでも、「最初の3ホールは探り探りだったけど、ボギーを打ってここから3ホールはマックス集中で行こうと思った」とスイッチを入れると、直後の13番でバーディを奪取。さらに15番、17番、ハーフターン後の1番、4番と立て続けにバーディを奪って一時は首位タイに浮上した。
 上田は今ゴルフ人生最大のピンチに立たされている。6年目のシーズンを迎えている米ツアーの賞金ランクは現在86位で来季のシード権を得られる80位の圏外。米ツアーは残り試合の出場権はなく過去2勝の「ミズノクラシック」もウェイティングで出場権が下りてくるのを待つ状態だ。日本ツアーもここまで6試合に出場して賞金ランクは76位とこちらも圏外。今大会と出場が決まっている次週の「森永製菓ウィダーレディス」で結果を出さなければ、かつての女王が日米の予選会に回ることとなる。
 上田もすでに腹はくくっている。「この3年くらい本当に強い気持ちでやってきた結果がこの状態。下はないし這い上がっていくだけ。ダメならQT(予選会)を受ければいい」。都内で会食した師匠と慕う谷口徹からも「下剋上や!」とゲキを飛ばされた。だが、この状況に置かれたことで、ここ数年上田のゴルフから失われていたアグレッシブさが戻ってきた。
 「スタンレーでは調子は良かったのにトップ10にも入れなくて、スマートにゴルフをしすぎていると思った。もっと泥臭くやらないと」。マネジメントを重視しすぎたがゆえになりを潜めていた爆発力を取り戻すべく、今週は本来のスタイルであるピンを狙うゴルフにシフト。この日は17番、4番の2つのパー3でピンを狙って1メートルにつけるバーディを奪うなどらしさが戻ってきた。
 今シーズン開幕前のオフにはコーチと共にスイング改造に着手。数年前から取り組んできたトレーニングの成果もありスイングに安定感も出てきた。「最後まで自分の中でやりきれるかどうか」。あとは気持ちだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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