引き続き米国の与野党間による債務上限引き上げに関する協議の進捗に注目が集まる。今朝早朝、オバマ米大統領が共和党の短期的な債務上限引き上げの提案を拒否したことが報じられ、ドル/円は失速する場面が見られた。

 しかし、引き続き協議は続けられており、今夜も進展が見られる可能性が残っていることから、ドル安の進行はかなり抑えられている。昨日のドル/円は60日移動平均線(執筆時点98.35円)に上値を押さえられたが、米財政協議への進展期待が残り、主要国株価が上昇し続ければ、ドル/円も60日線突破を再度試す流れとなろう。

 ただ、結局米財政協議に目立った進展が見られなかった場合、NY市場中盤以降は週末を控えたポジション整理によって下押すことも有り得る。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)