韓国のユン・ビョンセ外交部長官と中国の王毅外相は27日 、国連本部で会談を開き、対日本の関係、北朝鮮の核問題、シリア決議案、イランの核問題などの懸案について議論した。その中で日本の歴史問題に関して、韓国中国で強力に対処していく方針で意見が一致した。複数の韓国メディアが報じた。

 当初30分間と予定されていた会談は1時間にわたった。特に前日の日韓外相会談はぎこちない雰囲気の中で行われたが、中韓外相は国連本部の裏道を歩きながら、和気あいあいとした表情で会話を交わすなど、対照的だったと伝えた。

 韓国中国は、従軍慰安婦問題など、日本が過去の歴史を正しく認識せず、誠意ある対応を見せていないとして、強く対処していくことで意見が一致した。

 会談を終えた後、ユン長官は「中国と朝鮮半島を含む北東アジアの問題をはじめ、中東のシリア問題などの懸案について幅広い意見交換を行った」と述べた。

 また、慰安婦問題に言及しないまま女性の人権のために努力するとした安倍晋三首相の国連総会基調講演については議論があったのかという問いには、「韓国の国連総会の基調演説で、立場の表明があるだろう」と答えた。

 ユン長官は、岸田文雄日本外相との会談で過去の問題を強く提起したことに続いて、28日の演説でも日本の態度を強く批判するとの見方を示した。(編集担当:李信恵・山口幸治)