韓国人参公社は12日、福島第一原子力発電所からの汚染に対する懸念から、紅参(高級な高麗人参)を買い求める人が増え、売り上げが大幅に伸びていることを明らかにした。韓国は今年、9月19日に秋夕(チュソク、中秋)を迎えることから、贈答用に購入する人が多いという。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提123RF)

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 韓国人参公社は12日、福島第一原子力発電所からの汚染に対する懸念から、紅参(高級な高麗人参)を買い求める人が増え、売り上げが大幅に伸びていることを明らかにした。韓国は今年、9月19日に秋夕(チュソク、中秋)を迎えることから、贈答用に購入する人が多いという。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国人参公社によると、9月1日から9日までの秋夕向け贈答用セットの販売実績は、2012年の秋夕を8%上回った。通常、紅参関連商品の1日あたりの売り上げは15億ウォン(約1億4000万円)程度だが、9月入ると30億ウォン(約2億7000万円)を突破し、第1週目の週末には65億ウォン(約6億円)越えた。このまま勢いが続けば第2週の週末には100億ウォン(約9億円)を突破し、最終的には10%以上売り上げが伸びる見通しという。

 人気商品は紅参の濃縮エキスで、売り上げの3割以上を占める。10万ウォン(約9千円)前後の贈答用セットがよく売れているという。

 韓国メディアによると、韓国人参公社の関係者は、放射能の影響を懸念した消費者が、イシモチなどの水産物の代わりに「免疫力改善に良い」とされる紅参を買い求めるため、販売増加につながっていると説明した。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提123RF)