写真は、山田暢久。今年7月、アーセナルFCとの親善試合より。 (撮影:小川和行/フォート・キシモト)

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21日放送、テレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」の人気コーナー「新・3大〇〇調査会」では、「気の毒なイエローカード」と題し、Jリーグ浦和レッズ一筋20年の大ベテラン山田暢久を特集した。

同一クラブ在籍期間Jリーグ最長記録を持つ山田は、通算イエローカード数でも89枚という最多記録を併せ持つ。まず番組が取り上げたのは2007年4月の上海申花戦だった。

AFCチャンピオンズリーグの舞台でアウェーの上海申花戦に臨んだ山田は0-0の後半29分、不可解な判定ながら相手選手を倒したとして一枚目のイエローカードを貰うと、その直後のスローインで二枚目のイエローカードが。スローインを投げようとする山田は、周囲の選手とタイミングが合わずに投げ入れるのを躊躇するや、これが遅延行為とみなされた。僅か2分間での退場劇には、番組レギュラーの有吉弘行も「気の毒な感じするね」と苦笑い。

二つ目の「気の毒なイエローカード」は1995年10月の清水エスパルス戦から。1-1で迎えた前半42分、チョウ・キジェが相手チームのディフェンダーと競り合い、ボールがラインを割ると、スローインをしようとする山田は、その横で足を痛めてうずくまるチョウに気が付いた。審判にアピールをするも、これを遅延行為とされた山田には一枚目のイエローカード。さらにプレーを再開しようとするが、ここでも山田がスローインに手間取ると審判は無情にも二枚目のイエローカードを提示、僅か15秒という短い時間のなか、なんら悪質なプレーをしたわけでもなく退場となった。

「人をイラっとさせる何かがあるのかね」と呟くマツコ・デラックスに続き、夏目アナは「最も気の毒なイエローカード」として、三つ目の「気の毒なイエローカード」として2005年4月、大分トリニータ戦を紹介する。

前半28分、スルーパスに合わせてペナルティエリアに走り込んだ山田はキーパーに倒され、大きく転倒するも、このプレーが審判を欺いたとされイエローカードを貰ってしまう。だが、痛みでのた打ち回る山田は肩が外れており、全治3週間の重症だった。担架で運ばれていく姿が流されると、有吉は「(審判は)取り消してくれないのかね」と、さすがに気の毒そうに呟いた。