3.5インチSATAハードディスクのリムーバブルラック『量産型楽太郎2』（ノバック）、HDDは別売

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デスクトップPCのユーザーさん、使ってない5インチベイを有効活用しませんか。5インチベイとは、デスクトップPCケース内の上部にあり、通常光学ドライブ（DVDなどの再生、書き込み装置）を入れることが多いのだが、それを入れてもまだ空きスペースがあるタワータイプのPCケースが意外と多い。で、これを放っておくのはもったいないので、是非今回紹介したいのがHDDの出し入れ装置だ。

5インチベイはPCの上部、正面にあるので、すぐ手が届くいいポジションである。たとえば、DVDの出し入れがしやすかったりすることからも明らか。その特性を利用してよく市販されている「小物入れの抽斗（ひきだし）」を取り付けるのが便利だったりする。USBメモリやSDカード、ドライバーなど、PC関連の小物って多いので、とても重宝しそう。

もうひとつが、『量産型楽太郎2』（ノバック）という3.5インチSATAハードディスクのリムーバブルラックである。これを5インチベイに取り付けるとまるでHDDをカセットのように出し入れができるようになる。従来はPC内に固定されており、取り出し、取り付けが面倒だったものが、ワンタッチでできてしまう。

また、ホットスワップ対応で出し入れの際、PCの電源を落とす必要がない（※）。まるでUSBメモリのように手軽だ。さらに、パネル前面に、ロックキー機構を搭載し、フタに鍵がかけられたり、ラバーマウントで大切なデータの入ったハードディスクを衝撃や振動から守るといったセキュリティ機能も搭載する。

HDD出し入れによって可能となるのが、複数のHDDにそれぞれOSを入れておくことで、OSの使い分けが簡単にできるということ。本体内HDDにメインの最新OS、リムーバルHDDには古いOSを入れるといった使い方をすれば、古い周辺機器、アプリを使うときだけリムーバルHDDに切りかえればいいわけだ。

ところで、USBメモリやSSDが普及する中、3.5インチSATAハードディスクをリムーバブルの記憶装置として使うメリットは何か。ノバックに聞いてみた。
「安価で大容量のデータを保存・運用するには、コスト面を考えると3.5インチSATAハードディスクがもっとも適しています。TV番組の録画や、パソコンで作成した動画などのデータは大きくなる一方で、USBメモリやSSDといったコストの高い製品にそのデータを保存することはコスト面で非効率なのです」
なるほど、HDDはコストパフォーマンスがいいのですね。

HDDを出し入れする際に注意すべきことは。また、出したHDDはどのように保管しておくのがベターか。
「HDDは精密機器なので、乱暴に扱わず、優しく丁寧に扱うのが第一。また、端子・基盤部などもとてもデリケートなのでこの部分に触らないように」
「保管では、HDDを購入されたときに付属していた箱の中に収納し、湿気の少ない暗く涼しい場所に保存することが望ましいと思います。箱を処分してしまった場合は、サードパーティーから発売されているHDD収納ボックスを利用することをお勧めします」
HDDは見た目はゴツイがデリケートなので、取り扱いに注意しながら、5インチベイに抜き差しして下さい！

大きなデータをたくさん持っているPCユーザーさん、5インチベイとHDDをもっと活用してみては。
（羽石竜示）

※ホットスワップを利用する場合は、マザーボード、SATA拡張ポート、デバイスドライバがホットプラグに対応している必要があります。