“日本戦△”中国のファン熱狂、ただし「日本は2軍」と冷静な声も。

日本のサポーターからすれば大変悔しい結果となってしまった中国戦。初招集の柿谷曜一朗選手や工藤壮人選手の代表初ゴールが生まれるなど嬉しい出来事もあったが、最後は“格下”と思われていた中国相手に押し込まれ、最終的に引き分けてしまったのは残念以外の何ものでもないだろう。
ただ、日本戦の結果を受け、中国人サポーターはさっそく“手の平返し”。これまでボロクソに叩いていたのとは打って変わり、ネット上には「中国サッカーはまだまだ捨てたものじゃないぞ」「シュート本数では日本の2倍だ!」「やはりカマーチョがポンコツなだけだったんだ」「よくやった。メンツは保てた」などと賛辞の声が溢れている。各メディアも日本と引き分けたことを驚きを持って伝えつつ、2点ビハインドから挽回したチームの姿勢を誉め称えた。
中には「たった1試合の結果で何がわかる?」「日本代表は2軍だろう。しかも即席チーム。まったく参考にならない」「挽回とか言う前に、先制してから1-3にされるまでがあっけなかった」など、まだまだ懐疑的な意見も見られるが、「このまま頼むぞ」とその多くは早くも次戦を見据えている。
もし次戦の韓国戦で中国サッカー界に蔓延する“恐韓症”を乗り越え、韓国相手にも引き分け、もしくは勝利を手繰り寄せることができたとしたら、長らく不振に喘いでいる中国サッカーを一気に活気づけることになりそうだ。
なお、中国は1998年の第4回「AFCマールボロ・ダイナスティカップ」(東アジア選手権の前身の大会)を最後に日本には勝利していない。かつては韓国とともに日本のライバルと目されていた中国だが、ここ15年間の戦績は4分4敗となっている。