日経MJのヒット番付 高級品や話題のスポット選出

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 「日経MJヒット商品番付」の2013年上期版が発表された。東の横綱には「高級時計・宝飾品」が選ばれ、円安や株高の影響で高額商材が好調に推移していることを象徴。また2012年から引き続き話題のスポットの番付入りが目立ったほか、スマホのアプリ関連で「パズル&ドラゴンズ」と「LINEゲーム」が東西の関脇、東進ハイスクール予備校講師の林修氏によるフレーズ「今でしょ!」や活躍が目立った「ユニクロのロゴをつけたスポーツ選手」が前頭に番付入りした。

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 世相や消費動向を反映した「日経MJヒット商品番付」は、売れ行き以外にも世間へ与えた影響力や開発の着眼点等を総合的に判断し作成。大相撲の番付表をもとにしており、東方は西方よりも格上になる。東の横綱になった「高級時計・宝飾品」は、百貨店の売上高推移で4月まで8ヶ月連続で前年売上を上回るなど、円安による企業業績の改善や株高に伴う消費意欲の高まりから売上が好調。3月下旬に「HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)」と「Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ& アーペル)」、4月上旬に「Tiffany(ティファニー)」など欧米の宝飾ブランドが円安で次々と値上げしたが、百貨店の美術・宝飾・貴金属の4月売上高は前年を18.8%上回った。なお、西の横綱には「住宅ローン」が選ばれている。

 今年もオープンが相次ぐ新スポットは、4月26日の開業から5日間で169万人の来場者数を記録した「グランフロント大阪」、4月にリニューアルオープンした「歌舞伎座」がそれぞれ、東と西の前頭に番付入り。そのほか、東の前頭に選ばれた「ユニクロのロゴをつけたスポーツ選手」は、ユニクロとのグローバル ブランド アンバサダー契約締結が発表された直後にマスターズで初優勝したプロゴルファーAdam Scott(アダム・スコット)選手や、全仏オープンでは日本人選手75年ぶりのベスト16進出を果たしたプロテニスプレーヤー錦織圭選手らの活躍が世間に影響に与えたという。