【セルジオ越後コラム】拝啓Jリーグ、20歳の誕生日に寄せて
5月15日で、Jリーグが誕生して20年を迎えた。新聞、テレビを始めとする各メディアでは、「Jリーグ20周年」を祝い、過去の映像やエピソードを紹介した。僕もそうした振り返り番組を見るにつけ、抱いた感想は「昔はよかったなぁ」というものだった。
スタンドは超満員。スタジアム周辺にはダフ屋が跋扈し、試合は民放で生中継。世界に名を轟かせたスター選手たちが、大歓声の中心で踊る。熱気があって、活気があって、夢があった。
あれから20年を経て、日本サッカー、Jリーグを取り巻く環境、文化はどうなっているか。改めて振り返った時に、あの頃はよかったと思うと同時に溜め息が出てしまったのは僕だけだろうか。
11日には、20周年記念試合と題した浦和対鹿島の試合が行われた。セレモニーにあまりお金をかけていないのが見えてしまったのはさておき、Jリーグはあの記念試合で何を伝えたかったのか、何をメッセージとして発信したかったのか。僕には分からなかったね。あげくのはてに明らかな誤審で決着がついた試合に、次の20年に希望を見いだすことはできなかった。
もちろん、Jリーグができてよかったこともたくさんある。日本代表はW杯出場権を当たり前のように獲得するようになり、日本社会におけるサッカーの位置付けは明らかに変わった。若い選手たちが世界の舞台で活躍しているのを良しとする声も多いだろう。
だけど、忘れちゃいけないのは、20年前は世界から日本にスター選手が来ていたんだよ。Jリーグはヨーロッパにとっての青田買いリーグでいいのかな。僕は嫌だね。ブンデスリーガやプレミアリーグと肩を並べるリーグになるべきだし、日本にはそうなれるポテンシャルがあると思っている。93年5月15日に、僕はそう確信したんだ。人でぎゅうぎゅうになったバックスタンドで華々しいオープニングセレモニーを見て、まるで我が子が生まれたかのような気分になった。これが夢の世界、夢のスタートだと。
スタート当時の理念は何だったのか。それを見失ってはしないか。企業スポーツに逆戻りしていないか。反省することを忘れてはいないか。これからの20年、30年、何が足りなくて、何をしていくべきなのか。このままではいけないんだ。もっと危機感を持たなくちゃいけない。そう思わせるための記念試合だったとしたら、そのメッセージは十分伝わったけどね。
君はようやく成人したばかりだ。揺るぎなき理念を胸に、親会社の経営状況に頼らず、本当の意味で独立し、世界に伍するリーグになることを、切に願っているよ。
スタンドは超満員。スタジアム周辺にはダフ屋が跋扈し、試合は民放で生中継。世界に名を轟かせたスター選手たちが、大歓声の中心で踊る。熱気があって、活気があって、夢があった。
11日には、20周年記念試合と題した浦和対鹿島の試合が行われた。セレモニーにあまりお金をかけていないのが見えてしまったのはさておき、Jリーグはあの記念試合で何を伝えたかったのか、何をメッセージとして発信したかったのか。僕には分からなかったね。あげくのはてに明らかな誤審で決着がついた試合に、次の20年に希望を見いだすことはできなかった。
もちろん、Jリーグができてよかったこともたくさんある。日本代表はW杯出場権を当たり前のように獲得するようになり、日本社会におけるサッカーの位置付けは明らかに変わった。若い選手たちが世界の舞台で活躍しているのを良しとする声も多いだろう。
だけど、忘れちゃいけないのは、20年前は世界から日本にスター選手が来ていたんだよ。Jリーグはヨーロッパにとっての青田買いリーグでいいのかな。僕は嫌だね。ブンデスリーガやプレミアリーグと肩を並べるリーグになるべきだし、日本にはそうなれるポテンシャルがあると思っている。93年5月15日に、僕はそう確信したんだ。人でぎゅうぎゅうになったバックスタンドで華々しいオープニングセレモニーを見て、まるで我が子が生まれたかのような気分になった。これが夢の世界、夢のスタートだと。
スタート当時の理念は何だったのか。それを見失ってはしないか。企業スポーツに逆戻りしていないか。反省することを忘れてはいないか。これからの20年、30年、何が足りなくて、何をしていくべきなのか。このままではいけないんだ。もっと危機感を持たなくちゃいけない。そう思わせるための記念試合だったとしたら、そのメッセージは十分伝わったけどね。
君はようやく成人したばかりだ。揺るぎなき理念を胸に、親会社の経営状況に頼らず、本当の意味で独立し、世界に伍するリーグになることを、切に願っているよ。

サッカー解説でお馴染みのセルジオ氏による辛口コラム。