今月4日に発売された、お笑い芸人・東野幸治(45)の著書『この間。』(東野コージ名義)。発売当日は発売記念サイン&握手会を都内で行うなど、自身初となるエッセイ本の宣伝活動に力を入れている。マスメディアだけでなく東野が目を付けたのが、ツイッターやブログを使っての宣伝だった。その担い手に選ばれたのは、ツイッターのフォロワー数日本一のお笑いタレント・有吉弘行(38)と、アイドルグループAKB48のエース・大島優子(24)である。

『この間。』は、東野が2011年12月から1年間続けたブログを書籍化したものだ。実は2000年に家族小説を発表し高い評価を受けた東野だったが、本人曰く「思ったより売れなかった」らしい。そこで後輩のお笑いコンビ・品川庄司の品川祐(41)から、「本が売れるには名前をカタカナにした方が良い」とある番組でアドバイスされ、今回“東野コージ”名としたのだ。

以前から東野は、MCを務めていたテレビ番組『あらびき団』のDVD発売時には、『有吉弘行(ariyoshihiroiki) ツイッター』で宣伝してもらっていた。今回も有吉弘行流のセンスある表現で、東野の本をツイッターで話題にしている。5月13日のツイートでは「敬愛する東野さんに食事をご馳走になりました」とし、「『この間。』の宣伝を頼まれることは無かった」とつぶやいている。その後もさりげなく本の写真を掲載したり、名義が“東野コージ”であることを強調するなど東野への“愛”が感じられる。

一方フジテレビ系『ほこ×たて』で共演している、大島優子の5月14日付のブログ『ゆうらり ゆうこ』でも、『この間。』を宣伝してもらっている。ブログによると普段は楽屋を訪ねてくることなど無いが、この日東野は本を持参して登場。「これ宣伝してや」と頼まれたという。掲載された写真には、笑顔の東野と憮然として本を持たされている大島が写っている。だが文中は、「そんな先輩が嫌いじゃないです。いや、東野さん尊敬してます」と、素直に東野に対する想いが綴られている。そして「読ませていただきます」で締めくくられていた。

ちなみに、有吉はツイッターで「東野さんにゴマをすっても何のメリットも無い。これ芸人なら皆が知ってる常識」と述べている。ということは、自身の本の宣伝に現在のお笑いとアイドル界の大物を動かしたのは、純粋に東野の人徳からであろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)