れいか、泣くなよー「映画スマイルプリキュア！」初日舞台挨拶レポ
「なにクルー！」
「みんなが揃ったから、いつものをやってもらっていい？」
「いいクルー！」
手に持ったキャンディのぬいぐるみに話しかける大谷育江。
「みんなの力を合わせるクルー！」
「5つの光が導く未来！ 輝け、スマイルプリキュア！」
変身ポーズを取るプリキュアと、声優陣による生アテレコ。舞台挨拶ではおなじみの生変身シーンだ。
10月27日に公開された「映画 スマイルプリキュア！ 絵本の中はみんなチグハグ！」。エキレビ！では完成披露試写会、黒田成美監督インタビュー、キュアハッピー役福圓美里インタビューと紹介してきました。さて、今回は新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶をレポート。
「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪」
変身時に、グー、チョキ、パーいずれかのポーズを取る、キュアピース。
今回のぴかりんじゃんけんはチョキ。
「負けたー！」という低い声が聞こえてきた。
映画初日を迎えた感想を語る声優陣。
「今日こうやってたくさんの人に観てもらえて、嬉しい。みなさんどうでしたかー？」と客席にマイクを向ける福圓。
うおー！ という声とともにたくさんの拍手。
「泣いてるクル？」
田野が、背後のキュアサニーに抱きしめてもらう。
大谷キャンディの問いかけに、「泣いてへんで！」とあかねの声で答える田野。目を潤ませながら、話しはじめる。
「2月からはじまって、半年以上、『スマイルプリキュア！』という作品をやってきました。プリキュア5人と、キャンディのお話が、映画でひとつにまとまったような感じ。胸がいっぱいです」
右端の西村が涙ぐんでいることに気がつく声優たち。
「れいか、泣くなよー」「泣いたらアカンで！」「そうだよ！ スマイルスマイル！」「れいかちゃん！」
畳み掛けるように声をかけるプリキュアたち。
「ありがとうございます」と一呼吸おいて西村。
「『スマイルプリキュア！』は、毎週中学生に戻ったみたい、楽しい学生生活を送らせていただいています。3月に公開された『映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち』とは、また違った『スマイル』になっていると思います」
10月27日から11月9日は秋の読書週間。映画公開初日と秋の読書週間が偶然重なったこともあり、「スマイルプリキュア！」のテーマにもなっている絵本の話へ。
福圓は「もしもしおかあさん」、田野は「人魚姫」、金元は「はらぺこあおむし」、西村は「おおきなかぶ」、大谷は「やさしいライオン」と初日完成披露試写会とは違った作品を上げていく。
「しろくまちゃんのほっとけーき」「ぐりとぐら」「おばけのてんぷら」。ひとつに絞り切れずどんどん出していく井上に、「全部食べ物じゃない！」と突っ込む西村。
井上が演じている緑川なおは食いしん坊キャラ。「なおちゃんだー！」と声優陣のテンションが一気に高まった。
「そうなの、私、なおだ！ ってはっと気付いて。なおちゃんは弟や妹に、率先して食べ物関係の絵本を読んであげているんじゃないかな」
本編上映後の舞台挨拶だったので、映画の内容についてもかなり踏み込んだ感想大会に。
「小さいころのみゆきがかわいい！」
と井上が口火を切る。
「普段のみゆきの演技より子どもっぽくするのは難しかったと思う。みゆきはいつも……あー、日本語が出てこない！ ……アッパラパーというか」
大谷の発言に、崩れ落ちるキュアハッピー。
「キャンディは日本語だめクルー！ だって妖精クルー！」
みゆきについて語る福圓。
「キャラクターのお当番回収録のときに、いつもそのキャラのシャツとストラップを、これみよがしにつけて現れる大塚隆史監督という男がいます。隆史監督が言うには、みゆきは最初から元気で強かったわけではなく、引っ込み思案だったから、あんなに優しいことばを言えるんじゃないか。絵本を通して友だちができたから、絵本がもっと好きになったんじゃないかなと言われて、それが私がみゆきを演じる源になっています」
2月から放送開始した「スマイルプリキュア！」。演じていくうちに、だんだんと立ち振舞いがそれぞれのキャラクターっぽくなっていくそうだ。今回飛び出したのは西村のエピソード。
「先行試写会のとき、控え室に置いてあったロイヤルクロックを触ったら、音が鳴り止まなくなっちゃって。ちなみさんが『どうしましょう、止め方がわかりません！』って。れいかさんだーって思っちゃった」と嬉しそうな福圓。
福圓はエキレビ！のインタビューで、〈ほかの人たちのことをしゃべりたくなる〉と、それぞれのメンバーの話を語り出したら止まらなくなっていた。
インタビュー後編（11月2日掲載予定）では、メンバーの話や、映画オリジナルのウルトラキュアハッピーについてなど、たくさん語ってもらいました。お楽しみに！
（加藤レイズナ）
