ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が厳しい相手であることに、インテルは気がついただろう。ラツィオは移籍マーケット終盤のマッシモ・モラッティ会長からのオファーを受け入れなかった。こうして、FWセルジョ・フロッカリのインテル移籍は破談に終わっている。

同じラツィオのFWトンマーゾ・ロッキは、すでに身を引いていた。彼はラツィオに残る。そこで、フロッカリのインテル移籍が騒がれた。同選手はインテル加入の可能性を受け、ボローニャへの移籍を断っていたのだ。

だが、モラッティ会長はロティート会長と合意することができなかった。インテルはできるだけコストを抑えたがったが、ラツィオは移籍金を手にしたかったからだ。インテルは当初、70万ユーロ(約7000万円)を提示し、31日の交渉の中で金額は100万ユーロ(約1億円)まで上がった。だが、これでは不十分だったのだ。レンタル移籍の可能性がなくなり、フロッカリはラツィオに残ることとなった。

なお、QPR移籍が決まったGKジュリオ・セーザルに続き、31日はDFマイコンの退団も決まった。インテルは31日朝にマンチェスター・シティと合意に達している。移籍金は400万ユーロ(約4億円)にボーナス。マイコンはすでにチームメートに別れを告げた。ジョゼ・モウリーニョ監督時代のインテルの主役だったマイコンは、インテルでの6シーズンを経てクラブを去ることとなった。