イチロー・スズキがジョークの天才であると言うことを、私たちは今更ながら知った。それは通訳を通して、メディアと話している時でさえもだ。

ヤンキースのクリーブランドへの到着は、イチローの最も楽しいコメントの一つを思い出させた。彼がシアトルタイムスに語ったことが、2007年6月11日に掲載された。

「本当の所は、クリーブランドへ行くのはあまり嬉しくないんだ。行かなくてはならないんだけど」イチローは通訳を通して言った。「もし僕が今までに、クリーブランドへ行くのが嬉しいなんて言っていたら、僕は自分をぶん殴るね。だって嘘をついているから」

取材でイチローと話をしていた時、その発言の背景について聞かずにはいられなかった。イチローは歯を見せて笑い、その事ははっきり覚えていると言った。しかし彼はクリーブランドの街のことを悪く言ったのではないことを、はっきりとさせたがっていた。

「それは誤解なんだ」彼は言った。「確か5年前だと思うけど、その年は雪が多くて、3試合のシリーズ(実際には4試合)全部がキャンセルになったんだよね。だからその年の間中、僕たちは1日の休みが入ると、クリーブランドに行って試合をしなくてはならなかった。別に場所がクリーブランドだからっていうんじゃなかったんだ」

それではっきりした。イチローが自分自身の顔を殴るとまで言っていたのは、そういう理由があった。ところで、前回ヤンキースがプログレッシブ・フィールドに来た時から、大きな変化があった。そのエリアではたくさんのレストランがオープンし、新しいビジネスも起こっている。それに今では、カジノもある。

それにしてもあの発言には、今でも笑ってしまう。

参考記事:Ichiro: Yes, I’m excited to be in Cleveland Bombers Beat by Bryan Hoch
http://bombersbeat.mlblogs.com/2012/08/24/ichiro-yes-im-excited-to-be-in-cleveland/