米軍のマーティン・デンプシー統合参謀本部議長は7日、「米国の軍事戦略の重点をアジア太平洋地域に移す目的は中国を抑制するためではなく、米中間の軍事関係を強め、ともに本地域の今後の戦略的課題に対応していくためだ」と述べ。中国国際放送局が報じた。

 デンプシー統合参謀本部議長は記者のインタビューに対し、「アジア太平洋地域は面積が広く、人口も経済規模も大きい。米国の軍事戦略の重点をアジア太平洋地域に移す目的は、今後の戦略的課題に対応するためであり、経済、人口にしても軍事的課題にしてもみな本地域へ移転の方向にある。米国の政策は本地域諸国と接触を重ね、誤解や対立を避けるために行うものだ」と述べた。

 さらに、「今後、米国はアジア太平洋地域でより多くの軍事力を投入し、本地域諸国との相互信頼を深め、誤解や衝突のリスクを減らしていく」とし、最先端の軍艦や弾道ミサイル防御技術、第5世代戦闘機を配備する計画であることを明らかにした。

 南シナ海問題について、デンプシー統合参謀本部議長は「フィリピン訪問期間中に、フィリピン側と南シナ海問題について話し合ったが、米国は紛争に介入せず、関係各者には平和的な方式で解決することを望む」と述べた。(編集担当:村山健二)