名古屋市の河村たかし市長は2月20日、「南京大虐殺の歴史はなかった」と発言したが、同発言を撤回しない考えを2度にわたって表明し、謝罪を拒んだ。河村市長は13日、再び「発言は撤回しない」と表明し、「30万人が虐殺されたという数字は考えられない」と述べた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 南京大虐殺の歴史を否定する発言は中国国内で大きな波紋をよび、全国人民代表大会(全人代)代表が「南京大虐殺否認罪」制定を呼び掛けているのを知った河村氏は13日の記者会見で、「発言は控えさせていただきたい」とコメントした。

 南京大虐殺について、河村氏は「30万人が虐殺されたという数字は考えられない」と述べ、中国側の犠牲者数に疑問を提示し、発言は撤回しない考えを改めて示した。

 河村氏は2月27日と3月8日に2度、南京大虐殺を否定する自身の発言を撤回しない考えを表明していた。(編集担当:米原裕子)