2011年は2戦2勝。UFC連勝記録を14まで伸ばしたアンデウソン・シウバ

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2011年、MMAPLANET Awardsを発表したいと思います。ここではMVP部門第3位〜2位の発表です。

■MVP部門:第3位 [詳細はコチラ]
ダン・ヘンダーソン(米国/Strikeforce→UFC)

2011年戦績3戦3勝0敗

「昨年8月で41歳の誕生日を迎えたダン・ヘン。3月にストライクフォース世界ライトヘビー級王座を獲得し、7月にはヘビー級で皇帝ヒョードルを撃破。11月にUFC復帰を果たすと、マウリシオ・ショーグンと、歴史に残る殴り合いを展開し、5R判定勝ちを収めた。

毎試合、毎試合、ピンチを迎え、そこを乗り切って勝利するタフさは精神と肉体、両方に共通する。ワキの空いた右のロングフックは、顔面もがら空きなるため、相手の攻撃も受けやすいが、自らのパンチがヒットしたときの破壊力は絶大なモノがある。

全てが融合の方向にあるMMAで、ダン・ヘンのスタイルは最先端ではなく、打撃と組み技がハッキリと分かれている。それでいて、軸となるレスリングの強さと、レスリングのスタンスがベースとなる打撃の強さで、今も勝ち続けることができる。

大物ファイターの年間試合数が、2試合になりつつあるなかで、3試合を戦った実績もプロとして素晴らしい。その肉体、心の強さは他に例えようがないほど。二代目鉄人を襲名しても全く違和感がないダン・ヘンダーソンだ」

■MVP部門:第2位 [詳細はコチラ]
アンデウソン・シウバ(ブラジル/UFC)

UFC世界ミドル級チャンピオン/2011年戦績2戦2勝0敗

「2月のヴィトー戦の衝撃的な前蹴りKO、そして岡見勇信を寄せ付けなかった8月の防衛戦により、UFC世界ミドル級王座9度目の防衛に成功、ついにUFCにおける連続勝利は14にまで伸びた。

サウスポーと思いきや、ステップの切り替え時にオーソへスイッチし、左右のリードジャブを使いこなす。右に大きく踏み込んでのハイキックは一見予知しやすそうでいて、パンチと同じ姿勢+時間差で左足が飛び込んでくるため、ディフェンスが非常に困難だ。

以前からガードワークの上手さには定評があったアンデウソンだが、岡見戦ではケージレスリングの上手さと、首相撲とのコンビネーションの巧妙さを披露した。

富も名声も手にし、モチベーションが低下してもおかしくない状況で、勝ち続けるアンデウソン。ヴィトー戦での計量で見せた佇まいと、岡見戦での勝機を逃さない猛攻、アンデウソンは人に非ざるような雰囲気を持つ、本当に怖いファイターだ」

MMA、2011年MVP選手6位〜4位
MMA、2011年MVP選手10位〜7位