果たしてキング・モーは、ダン・ヘンダーソンが抜けたストライクフォース・ライトヘビー級戦線で、トップコンテンダーのポジションを守ることができるか?

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世界ミドル級選手権試合ルーク・ロックホールド×キース・ジャーディン戦が、メインで組まれているStrikeforce「Rockhold vs Jardine」。7日(土・現地時間)にラスベガスのハードロック・ホテル&カジノ内ザ・ジョイントで行われる同大会では、UFCに次ぐビッグイベントという華やかな雰囲気はないが、ビッグネームが下からの突き上げを受け止め、勝負論が全面に打ち出された試合がメインカードで行われる。

突き上げる方のファイターは、ロシアのアドラン・アマゴフとロレンツ・ラーキンの二人。突き上げられる方のファイターはロビー・ローラーとキング・モーだ。元エリートXC世界ミドル級王者ローラーは長らくミドル級で非UFCファイターのトップとして活躍してきた。

ただし、ここ2戦はホナウド・ジャカレ、そしてティム・ケネディというタイプの違ったグラップラーに連敗中で、アマゴフとの対戦を迎えることとなった。キャリア18勝8敗1NCのローラーに対しアマゴフは9勝1敗1分のファイターで、9勝中6試合でTKO勝ちを収めているハードパンチャーだ。

長いリーチを武器に戦うアマゴフだが、テクニック的にはローラーと比較すると、その荒さは如何ともし難い。荒さ=変則的なリズムとなるケースも考えられるアマゴフだが、大振り+ガードの低さは、ローラーと対戦するにはあまりにも危険だ。

一方、元ストライクフォース世界ライトヘビー級王者キング・モーは、昨年9月にホジャー・グレイシーをKOし、再浮上のきっかけを掴んだ。対するロレンツ・ラーキンは、4月に石井慧の代役としてチャレンジャーズに初出場を果たし、元K-1 USAファイターのスコット・ライティをTKOで下しストライクフォース初陣を飾っている。

6月にはジャンピエロ・ヴィランテを相手にして、パンチ+テイクダウンで圧倒したが、9月は急遽出場となったニック・ローズボローのテイクダウン+トップコントロールに苦戦する。それでも微妙は判定勝ちながら、キャリア12連勝を果たしている。対してモーは知名度こそ高いが、実は次戦で10戦目を迎え、実戦経験は意外にもラーキンが上。ファイトの幅という面でも、ラーキンがキング・モーを上回るということが考えられる。

とはいっても、前回の試合を見る限り、キング・モーのテイクダウンを防御することは難しそうなラーキンだが、やや変則的な蹴り技の精度によっては、打倒モーも可能か?
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