ある意味、まだ怖いモノ知らずという見方もできるストライクフォース世界ミドル級王者ルーク・ロックホールドだが、元UFCトップファイターとの対戦にどのような精神状態で臨むことができるか

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7日(土・現地時間)にラスベガスのハードロック・ホテル&カジノ内ザ・ジョイントで、Strikeforce「Rockhold vs Jardine」が開催される。同大会はズッファ傘下のストライクフォースがSHOWTIMEとの関係を改善し、世界ミドル級選手権試合ルーク・ロックホールド×キース・ジャーディン戦をメインとした仕切り直しのイベントだ。

ハードロック・ホテル&カジノは、2007年にズッファ体制となったWECが、全米規模で活動するようになるまで、1年間で7回イベントを開いた会場。ストライクフォースは3月にオハイオ州でイベントをとり行うので、常打ち会場となるわけではないが、リスタートの地に同ホテルが選ばれたことで、現時点でのストライクフォース活動規模を示すことになりそうだ。

そんな大会のメインで世界王者に挑戦するジャーディンは、2005年11月のTUF2フィナーレ大会で、ハードロック・ホテル&カジノで戦いUFC初勝利を挙げている。ストライクフォース2戦目、ミドル級は初戦となるジャーディンの挑戦は、代役出場とはいえ、TUFファイターという知名度が買われた点は否定できない。

それでもMMA10戦目9勝1敗の王者に対し、チャレンジャーは29戦目となり、3倍以上のキャリアを誇る。UFC時代にはライトヘビー級のトップどころとは一通り対戦しており、経験値ではロックホールドを大きく上回る。

ジャーディンは変則的な打撃の持ち主で、パワーでチャンピオンを上回るが、スピード不足は拭えない。ロックホールドは、過去にジェシー・テイラーというTUFシーズン7幻のファイナリストと対戦し、1Rでリアネイキドチョークを極めているが、テイラーはレスラーでグラップラータイプのファイターだった。

世界王座を奪取し、勢いがあるロックホールドだが、ジャーディンのようなサイズのストライカーと戦って、得意の組み技に持ち込むことができるか。ジャーディンが問題なく減量できれば、試合は立ち技勝負になり、挑戦者が有利になることも十分に考えられる。
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