BFCシーズン5バンタム級トーナメントを制したエドゥアウド・ダンタス

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2011年、MMAPLANETでは北米メジャーからアジア、南米&欧州のMMAイベントを81大会レポートしました。そして、数多くの新たな人材、未知の強豪に出会うことができました。ここでは、そんなニュータレントに注目し、MMAPLANET Awards 2011 ニュータレント・オブ・ジ・イヤーを発表したいと思います。ここでは第10位〜7位の発表です。

■ニュータレント部門:第10位 詳細はコチラ
ランス・ベノア(米国/UFC)

2011年戦績3戦3勝0敗

「5勝0敗でUFCデビューを迎え、マット・リデルを相手に判定勝ち、ファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得している。ヒクソン・グレイシー系の柔術家ホドリゴ・バギに師事をしている柔術ベースの23歳のファイターは、トップからもガードからも、しっかりとした仕掛けを持っている。

UFCデビューまでの5勝は、全て一本かKO勝ち。KO勝ちはハイキックによるもので、一本はリアネイキドチョーク、ギロチン、三角絞めと、立ってよし、寝て上下よしのオールラウンダーぶりを発揮している。

リデル戦では強烈なパウンドと同時に空手の掛け蹴りのような蹴りを駆使し、寝技もグレイシー的な流れが見てとれるなど、最先端MMAにあってクラシカルなテイストを持つ」

■ニュータレント部門:第9位 詳細はコチラ
カロス・フォドー(米国/Strikeforce)

2011年戦績3戦3勝0敗

「マット・ヒューム率いるAMCパンクレーション所属で、そのヒュームが主催するジェネシスでアマ・キック王者となり、サブミッション・グラップリングでも活躍。

2011年をもって、ShoXC時代から続いたSHOWTIMEの人材育成大会Challengersが取り止められることになったが、フォドーはズッファ配下になったChallengersで、確実にステップアップを果たしたライト級ファイターだ。

前体制時代のChallengersで2連勝中だったフォドーは、4月1日のズッファによるプロモート第一弾でデヴィッド・ダグラスに勝利。その後は同じChallengersで確実に実績を残してきたジェイムス・テリー&ジャスティン・ウィルコックスに勝利している。

ギロチンやダースチョークを得意とし一本勝ちができる一方で、ケージレスリングによる削り合い、ステップワークを駆使したポイント・アウト打撃も見事に実践できるのがフォドーの強味だ」

■ニュータレント部門:第8位 詳細はコチラ
ロンダ・ロウジー(米国/Strikeforce)

2011年戦績4戦4勝0敗

「北京五輪女子柔道70キロ級銅メダリスト。世界大会では、その前年のリオ大会で銀メダルを獲得している。ラスベガスのメジャー・アマMMA大会Tuff-N-Uff(タフイナフ)など、アマで3連勝、合計タイムが144秒とずば抜けた強さを発揮し、3月のKOTCでプロデビューを飾った。

8月のストライクフォース・チャレンジャーズ初陣、そして11月のジュリア・バッド戦と、プロでも全て1Rで腕十字を極めており、その試合の試合タイムも138秒と、1試合当たり40秒以内で決着をつけていることになる。

打撃を受けることなく、組んで倒し腕十字というパターンと、飛びつき十字などゴーコー・シビシアン門下らしい飛び関節も持つ。日本の女子格闘技ではタブー視される、ルックスにも平気で言及するなど自信の固まりだ」

■ニュータレント部門:第7位 詳細はコチラ
エドゥアウド・ダンタス(ブラジル/BFC)

2011年戦績3戦3勝0敗

「プロ修斗来日時は、打撃に課題が残り、やや線の細さを感じさせたが、BFCシーズン5バンタム級トーナメントではヒザ蹴りを中心とした打撃に成長の跡を見せている。

五輪レスラーのアレクシス・ヴィラのテイクダウンをほぼ完封。打撃を入れて削ると、強引に組みついてくるヴィラからバックを取り、両足をフックしたシーンは、ノバウニオン所属ファイターの面目躍如といったところか。

BFC世界バンタム級王者ザック・マコウスキーよりも力では上という声も高い。まだ、世界挑戦の日程は発表されていないが、かつて日本で敗れた上田将勝が参戦するシーズン6バンタム級トーナメントの動向の方が気になるといえば、マコウスキーに失礼が過ぎるかもしれない」