――負けず嫌いなんだね。ゴルフはメンタル面が大きく左右するスポーツと言われるけど、緊張とかするほう？

「いや、しないですね。昔、お父さんに大勢の人の前でスピーチさせられたりしたんで、ギャラリーがいても大丈夫です。あと、タイガー選手ともラウンドしてますから、それに比べれば。そういえば、タイガー選手に『プレッシャーがかかったときはどうするんですか？』って聞いたことがあるんです。そしたら『そのプレッシャーを楽しみなさい』って」

――おお〜、なんかもうNIKEのCMみたいだね。航太クンは、“天才”とか“リトルタイガー”って呼ばれているけど、そのことについてはどう思う？

「うーん、自分のことを天才だと思ったことはないですね。ただ、今まで練習してきたことの結果が出ているだけです。リトルタイガーって呼ばれるのはやっぱりうれしいですよ。だって、タイガー選手は神様のような存在だから、ボクの解釈だと“小さな神様”じゃないですか。タイガー選手の名前がニックネームにつくなんて、名誉なことです」

――小さな神様、いいですねえ。ただ将来、航太クンも女性問題には気をつけないと。

「……（苦笑）。いや、ゴルフはゴルフですから。まだボクの実力じゃプロになっても通用しないと思うけど、いつかタイガー選手に勝てるよう、楽しみながらゴルフに打ち込んでいきたいですね」

（インタビュー／石塚 隆、撮影／佐野美樹）

■加賀��航太（かがさき・こうた）
1996年11月11日、神奈川県横浜市生まれ。父親の仕事の関係で3歳からハワイで育ち、6歳でニュージーランド、現在はオーストラリア在住。8歳の誕生日にゴルフクラブをプレゼントされたのがきっかけでゴルフを始め、4ヵ月後にホールインワンを達成。「20歳までに四大メジャートーナメント制覇」と語るレフティ。