担当M(以下M):6月4日、修復を終えたカシマスタジアムで鹿島のOBと元Jリーガーが復興支援のチャリティイベント、「SMILE AGAIN ~YELL FROM KASHIMA~」が開催されますね。ラモスさんも出場に向けて体を絞ってらっしゃるとか……。

ラモス(以下R):もう2週間以上、昼ご飯を食べずに体重を落としてます。ジムにも行ってるし、ランニングもしているので体調はばっちりです。恥ずかしいことをしたくないんですよ。見に来た人をがっかりさせたくない。せっかく鹿島の強化部長、鈴木満さんが声をかけてくれたのだから、それに報いないとね。

M:鈴木部長は鹿島ができたときはコーチで、1996年からはずっと強化部長という鹿島の基盤を支えていらっしゃる方ですね。

R:そういう人物が長期的な視野でチームを見ているから鹿島はずっと強いんですよ。サッカーを理解して、選手のことも知っている人がチームを作っているんです。そう人物からでない意見がチームに降りてくるようになると、どうしても弱くなっていくんです。鹿島の時代が続いているのは鈴木部長のおかげとも言えますね。

M:ラモスさんはカシマスタジアムに今でも時々試合を見に行ってらっしゃるのですが、現役時代はどんな印象のある場所でしたか?

R:ヴェルディとして考えると本当にやりづらいスタジアムでしたね。サポーターの声援がすごくてね。僕個人としてはいいプレーができたと思いますが、チームメイトはプレーしにくそうでしたよ。まぁ、苦手意識があったのは、あのころから鹿島が強かったというのもあるでしょうね。外国籍選手に目が奪われがちですが、本当は日本人選手の質が高いんです。鹿島のスカウトはすごいと思っていました。

M:JSLからJリーグに移行する直前はヴェルディの黄金期でしたけれど、先に優勝したのが鹿島だったので、焦りはありませんでしたか?

R:それはなかったですね。自信がありましたからね。僕たちが最後に優勝しなければならないという使命感もありました。それでも、チャンピオンシップは激しい試合になりましたし、どっちが勝ってもおかしくない戦いでした。鹿島とヴェルディの試合はクラシコでしたよ。

M:1993年のチャンピオンシップが鹿島とヴェルディの試合でした。2試合とも国立でしたが、鹿島はできればホームスタジアムでプレーしたかったでしょうね。

R:Jリーグの1年目、始まったばかりでサッカーをたくさんの人に見てもらわなければならなかったから、仕方なかったでしょう。けれど、確かに鹿島のファンの人にそういう感情はあったかもしれませんね。

M:ラモスさんにとっても思い出の多い鹿島ですから、試合は楽しみですね。

R:あの鹿島が被災地になってショックを受けました。だから協力して少しでも復興のお手伝いができるようにしたいと思います。どうかチャリティイベントをお楽しみに。