先週末のウルヴス対リヴァプール戦(3−0でリヴァプール勝利)は、女性のシアン・マッシー副審が担当し、中継画面でも何度もクロースアップされたが、中継したスカイスポーツの解説者が不適切な発言をしたとして処分されたことがわかった。スカイスポーツのプレゼンター、リチャード・キーズと同じく解説者のアンディ・グレイはキックオフ前に、オンエアされていないと勘違いして、女性の副審は「オフサイドルールを知らない」と話し、さらに、キーズは「今日は一つ大きなミスがあるはずだよ。それでケニー(ダルグリーシュ・リヴァプール監督)を怒らせるだろう」と付け加えた。

ところがこのコメントをマイクが拾っており、視聴者の耳に届いていたのだ。スカイスポーツはただちに二人に厳重警告を与え、出演を予定されていた24日のボルトン対チェルシー戦(チェルシーの4−0勝利)の解説から外した。

スカイスポーツのGMは、「今朝(24日)、二人と直接話をした。彼らのコメントは受け入れがたいものだと伝えた。言い訳のしようがないもので、我が社の精神に反するのはもちろん、社員、視聴者、一般大衆の反感を買うのは避けられない。ただちに処分を下した」と話した。

マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表DFリオ・ファーディナンドは自らのTwitterに、「女性の審判を応援するよ。サッカーでは差別は起きてはならないこと。そんなのは時代遅れな考え方だ。ウルヴス対リヴァプール戦の女性副審のジャッジを見たかい? すばらしい判断だった。男と同じように、審判としての能力で判断しようよ」と書き込んでいる。

マッシー副審はリヴァプールの先制点につながるプレーで、オフサイドかどうかを見極める正確なジャッジを下している。