リヴァプールは8日、ロイ・ホジソン監督を解任し、ファン待望のケニー・ダルグリーシュを今季末までの監督に任命した。

ロイ・ホジソンは昨季フラムを率いてヨーロッパリーグ決勝に導き、プレミアリーグ最優秀監督に選ばれた。しかし、それもまるで遠い昔のことのようだ。昨年7月に伝統あるクラブの舵取りを任されたにもかかわらず、リヴァプールをトップ4に返り咲かせるどころか、今季はここまでわずか7勝、チームは降格圏までわずか4ポイントという危機的状況にある。
つまずきは9月のリーグカップから始まった。4部のノーサンプトンに敗退という屈辱を味わうと、10月にはプレミアリーグで昇格組のブラックプールに敗れてまさかの降格圏。11月にチェルシーに勝利したものの状況は一向に上向かず、ホジソン監督は先週ついに、リヴァプールのサポーターの支持を得られないと嘆くに至った。

9日のFAカップ3回戦で宿敵マンチェスター・ユナイテッドと対戦するリヴァプール。この決戦を前に、クラブはついに決断を下したことになる。選手としても監督としてもリヴァプールに数々の栄光をもたらしたダルグリーシュの復帰はファンに待ち望まれたものだ。

昨夏、ホジソン監督就任の際にも、ダルグリーシュ待望論があったが、前オーナーはこれを無視。しかし、新しいヘンリーオーナーは、「ケニーは単に伝説のフットボーラーというだけではなく、リヴァプールで最も成功した3人の監督の1人なんだ。彼がシーズン途中でチームを率いる決断を下してくれたことは我々にとってこの上なく幸運なことであり、感謝している」と話している。